FiercePharma の報道によれば、富士フイルムのバイオCDMO事業である Fujifilm Biotechnologies は、Maja Pedersen 氏を社長(president)に指名した。同氏は現職のCOOに社長職を加える形になる。前CEOの Lars Petersen 氏は戦略アドバイザーの職へ移り、CEO職は廃止される。
CDMOにとっての経営体制
人事の話に見えるが、CDMOを選ぶ側にとって無関係ではない。細胞・遺伝子治療や抗体の製造委託は、契約から商用供給まで数年におよぶ。その間、相手の会社が同じ方針で動き続けるかは、技術力と並ぶ判断材料になる。
CEO職を置かず、COOが社長を兼ねる構成は、運営(オペレーション)に軸足を移すという読み方ができる。CDMOの競争力は、最終的には工場が計画どおり動くかどうかに帰着する。稼働率、逸脱の少なさ、納期の守り方——いずれも運営の指標である。
富士フイルムのバイオ製造
富士フイルムは、写真・光学で培った技術をバイオへ展開してきた企業であり、バイオCDMOは同社の成長領域のひとつに位置づけられてきた。抗体をはじめとするバイオ医薬の受託製造で、欧米に大型の拠点を持つ。
委託先を評価する立場からは、経営体制の変更それ自体より、それが投資計画と能力拡張の方針にどう反映されるかが実質的な関心事になる。現時点で公表されているのは体制の変更であり、事業方針の具体的な変更ではない。
※ 本ページは公開情報(FiercePharma の報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。就任時期・役割の詳細は一次情報をご確認ください。