試薬
2026.07.13MilliporeSigma(Merck KGaA)

MilliporeSigma、HPLC用で「初」をうたうバイオベース溶媒を発売──再生原料由来のアセトニトリル・メタノール・エタノール

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Photo: Allison Saeng / Unsplash

試薬・分析材料の MilliporeSigma(Merck KGaA のライフサイエンス事業)が、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)向けとして「初」をうたうバイオベース溶媒のポートフォリオを発売しました。企業リリース(2026年4月21日)によるもので、分析ラボの溶媒を環境負荷の低いものへ置き換える取り組みです。

以下、削減率などの数値はメーカーの公表値(第三者検証ではない自己申告)です。

何が「バイオベース」なのか

対象は、HPLCやLC-MSで日常的に使われるアセトニトリル・メタノール・エタノールの3種です。従来は石油など化石燃料を原料に作られますが、今回の製品は**再生可能原料(renewable feedstocks)**から製造した、という点が違いです。バイオベースのメタノールとアセトニトリルは特許出願中とされています。

分析ラボにとって重要なのは、これが**「ドロップイン代替」**とされている点です。既存のHPLC/LC-MSの手法や装置とそのまま互換で、分析法を作り直さずに置き換えられる、という位置づけです。溶媒を替えると分離やピークが変わってしまう懸念がつきものですが、そこを起こさずに切り替えられることを狙っています。

どれだけ環境負荷が下がるのか

公表値では、ポートフォリオ平均で、従来の化石燃料由来のHPLCグレード溶媒に比べCO2e(二酸化炭素換算)排出が約26%低いとされています。グレード別では、アセトニトリル(グラジエントグレード)で28%、メタノール(グラジエントグレード)で29%、LC-MS用ハイパーグレードのメタノールで29%、エタノールで17.6%の削減としています。

位置づけと留意点

HPLC/LC-MSは、低分子原薬の品質管理をはじめ分析のいたるところで使われ、溶媒はその消耗品の代表格です。性能を保ったまま置き換えられるなら、分析法の移管や既存手法への影響を抑えつつ、ラボ全体の環境負荷を下げられる余地があります。

削減率はメーカーの公表値であり、実際の分離性能や適合性は分析対象・手法・装置によって変わります。規制環境で使う場合は、置き換えにあたって自社の手法での同等性確認が前提になります。

メーカー公式
MilliporeSigma(Merck KGaA)
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本記事はメーカーの公式発表・一次情報をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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