技術トピック
2026.09.08

細菌をトランジスタにして回路を組む——MITが報告

技術トピック

Photo: Toon Lambrechts / Unsplash

MIT の研究者が、⁠細菌の「トランジスタ」⁠を作り、それらをつなげて計算を行ったり化学的な信号を出したりできる生きた回路を組んだ。ScienceDaily によれば、いずれは植物の根や葉を覆い、⁠環境の脅威を検知して自動的に防御を起動する生物学的なコンピュータになりうる、とされています。

細胞に判断させるという発想

微生物を工業的に使うとき、これまでは外から条件を与えて制御するのが基本でした。温度、pH、基質の供給速度。培養槽の状態を測り、装置側で調整します。

これに対し、細胞の中に回路を組み込む方向があります。細胞が自分の状態を読み、それに応じて振る舞いを変える形です。染色体のコピー数を代謝状態に連動させる試みも、同じ発想にあります。

この方向が効くのは、⁠大きな培養槽ほど中が均一でないからです。スケールアップすると混合に時間がかかり、場所によって細胞が経験する条件が違ってきます。外から一斉に指示を出しても、全部の細胞には届きません。細胞が自分で判断するなら、この不均一さに強くなります。

実装するときに増えること

一方で、回路を組み込んだ株を製造に使うには、別の管理が要ります。

今回の報告は植物への応用を念頭に置いたもので、医薬品の製造に直結する話ではありません。それでも、⁠細胞に判断を持たせる設計が実際に動くところまで来ていることは、微生物発酵の工程を考えるうえで参考になります。

なお、報道の記載は概要に留まっており、回路の規模や動作条件は本記事の情報に含まれません。

※ 本ページは公開情報(ScienceDaily の報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。研究内容の詳細は一次情報および原著論文をご確認ください。

メーカー公式
sciencedaily.com
メーカー公式を見る ↗

本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

Newsletter

装置・試薬の新製品ニュースを、メールで

こうした製品ニュースと、製造・分析・品質の解説記事を月数回お届けします。登録は無料で、いつでも解除できます。

登録によりプライバシーポリシーに同意したものとみなします。

← 製品ニュースの一覧へ