製品ガイド ・ ろ過管理

フィルター完全性試験(インテグリティテスター)

フィルター完全性試験機(インテグリティテスター)は、除菌ろ過フィルターやウイルス除去フィルターなどが破過や取り付け不良なく健全であることを、ろ過工程の使用前後に自動で確認する装置です。

主な用途
完全性試験・拡散流(フォワードフロー)・PUPSIT・監査証跡
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フィルター完全性試験(インテグリティテスター)(掲載内容の修正)

編集部が内容を確かめて、掲載を直します。メーカーや受託企業には送りません。

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掲載メーカー7社Sartorius・Merck / MilliporeSigma・Cytiva / Pall ほか
掲載製品18製品4つの種類に分けて掲載
使う工程11工程最終除菌ろ過・無菌充填前ろ過・PUPSIT
関連モダリティ7種抗体医薬・Fc融合・組換えタンパク質・ワクチン

要点

メーカーと製品

7社・18製品
自動フィルター完全性試験機(インテグリティテスター)5製品
SartoriusSartocheck 5 Plusバブルポイント・拡散流・圧力保持・水侵入に対応する自動完全性試験機。QRM支援、監査証跡、データインテグリティ保護を備え、防爆/VHP適合モデルもある。使用前後試験やPUPSIT構成で使われる。公式サイト
SartoriusSartocheck 4 plus Filter Testerバブルポイント・拡散流・多点拡散流・圧力保持・水侵入・水流に対応する自動試験機。シリンジフィルターから大型ハウジングまで幅広く対応し、PUPSITにも用いられる。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaIntegritest 5ポータブルで全自動の完全性試験機。バブルポイント、拡散流、エンハンスドバブルポイント、HydroCorr(水ベース疎水膜試験)に対応し、OPC UA連携と21 CFR Part 11対応ソフトを備える。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaIntegritest 4NMillipore Expressなどの除菌ろ過・ウイルス除去フィルターの完全性試験に用いる自動試験機。使用前後試験やPUPSIT構成に使われ、Emprove文書で支援される。公式サイト
Cytiva / PallPalltronic Flowstar V直接流量測定方式の自動完全性試験機。拡散流・バブルポイント・水侵入に対応し、21 CFR Part 11/ALCOA+準拠のデータインテグリティとレシピ管理を備える。現在はCytivaが供給する。公式サイト
ベント/WIT・シングルユースリーク試験4製品
Cytiva / PallPalltronic AquaWIT V(in situ 水侵入試験)Palltronic Flowstar Vを中核に、無菌タンクや凍結乾燥機などのガスフィルターをアルコール不要でin situ自動水侵入試験する。充填・試験・排水・エアフラッシュを自動化する。公式サイト
CytivaAquaWIT V filter integrity test systemガスフィルターの自動in situ水侵入試験システム。WFI系・凍結乾燥機・滅菌用ガスフィルターの試験に用いられ、液側の除菌フィルターも拡散流/バブルポイントで試験できる。公式サイト
Cytiva / PallPalltronic Flowstar LGR(SUSリーク試験)最大200 L規模のシングルユースシステムの使用時点リーク試験に用いる装置。完全性試験とは別目的で、流路・バッグの漏れ確認に使われる。公式サイト
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SartoriusSartocheck 4 plus Bag Testerシングルユースバッグ・アセンブリの圧力減衰によるリーク試験機。完全性試験とは目的が異なり、流路の漏れ確認に使われる。公式サイト
その他5製品
SartoriusSartocheckフィルター完全性試験装置。バブルポイント、拡散流量、圧力保持などの試験に使われる。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaIntegritestフィルター完全性試験装置。滅菌グレードフィルターやベントフィルターの試験に使われる。公式サイト
MeissnerFilter Integrity Testing Supportフィルター完全性試験、バリデーション、ろ過工程支援に関係する。公式サイト
CobetterIntegrity Testers / Filter Validation Supportフィルター完全性試験やバリデーション支援に関係する製品・サービス。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaEmprove / Validation Supportフィルター、シングルユース、原料の規制文書やバリデーション支援に関係する。公式サイト
対象フィルター(除菌・ウイルス除去)と整合確認4製品
SartoriusSartopore 2 / Virosart(試験対象フィルター)除菌ろ過(Sartopore 2)やウイルス除去(Virosart)フィルター。品番ごとの拡散流・バブルポイント基準値が規定され、Sartocheckの試験プログラムと整合させて運用する。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaMillipore Express / Viresolve(試験対象)除菌ろ過(Millipore Express)やウイルス除去(Viresolve)フィルター。完全性試験の基準値が品番ごとに規定され、Integritestのプログラムと整合させる。公式サイト
Cytiva / PallSupor / Pegasus(試験対象フィルター)除菌ろ過(Supor)やウイルス除去(Pegasus)フィルター。拡散流・バブルポイント・水侵入の基準値が規定され、Palltronic Flowstarの試験条件と整合させる。公式サイト
Thermo Fisher ScientificLifeASSURE(PDA/EMC等・試験対象)3M から Solventum を経て Thermo Fisher へ移った Purification & Filtration の製品。除菌ろ過・プレフィルター製品群。バブルポイント、拡散流、圧力保持での完全性試験が可能で、自動試験機による測定と記録が推奨される。公式サイト

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用途・特徴

湿潤させた膜に規定圧力をかけ、拡散流(forward flow)・バブルポイント・圧力保持・水侵入(WIT)といった物理量を測定し、メーカーが規定する基準値と照合して合否を判定します。ASTM/PDA TR26やAnnex 1が要求する無菌性の保証とデータ完全性を、客観的な数値と記録で担保するための装置です。

完全性試験は、膜の最大孔径や破過の有無を間接的に評価し、sterilizing-gradeフィルターの微生物保持性能と物理的健全性を結びつける試験です。膜を規定の液で完全に湿潤させると毛細管現象で孔が液で満たされ、加圧しても気体は拡散としてしか透過しません。この拡散流量や、液が押し出される圧力(バブルポイント)を測定し、基準値以内であれば膜が健全でメーカーの保持性能データが適用できると判断します。インテグリティテスターは、この測定を圧力・流量センサーで自動化し、手測定のばらつきと判定者依存を排除します。

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実工程では、ろ過前に破過品の使用を避ける使用前試験(pre-use)、ろ過後にバッチの無菌性を判定する使用後試験(post-use)を行います。最終除菌ろ過では、Annex 1が原則として求めるPUPSIT(滅菌後・使用前の完全性試験)を、下流の無菌性を保ったまま実施する構成が採られます。判定結果はバッチ記録の一部となるため、21 CFR Part 11やALCOA+に対応した監査証跡、電子署名、機器側パラメータとフィルター品番・湿潤液・基準値の整合管理が重要になります。

使用方法

基本的には、対象フィルターを規定の液で湿潤させ、登録済みの試験プログラムに従って装置が自動で加圧・測定・判定し、結果を記録します。

1対象フィルター品番・膜種・湿潤液・基準値を確認する
2装置に該当する試験プログラム(recipe)を選択・登録する
3フィルターを取り付け規定の液で膜を完全に湿潤させる
4上流に試験エアを供給し配管・接続のリークを排除する
5規定圧力まで安定化させ温度・圧力の平衡を待つ
6拡散流/バブルポイント/圧力保持/水侵入を自動測定する
7測定値を基準値と照合し合否を自動判定する
8結果・パラメータ・操作者を監査証跡付きで記録する
9印刷・PDF・CSV出力やSCADA/MES/LIMSへ連携する
10合格を確認しろ過工程またはバッチ判定へ進める
実際の運用は、対象が親水性(除菌ろ過)か疎水性(ベント)か、シングルユースかステンレスハウジングか、PUPSITやredundant filtrationの有無、装置とフィルターメーカーの組み合わせ、要求されるデータ完全性レベルによって変わります。基準値は必ずフィルターメーカーが品番ごとに規定した値を用い、装置側の校正状態と湿潤液・温度条件を整合させます。

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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)