二次清澄化

フィルターホルダー(ハウジング)

フィルターホルダー(ハウジング)は、カートリッジフィルターやディスクフィルターを保持し、流路に組み込むための容器です。フィルターメディア本体だけでは流路に接続できないため、ホルダーが入口・出口・ベント・ドレン・シール構造を備え、規定圧力・規定温度でろ過を成立させます。ラボ用のディスクホルダーから、製造用のマルチラウンドハウジングまで、スケールと用途に応じた形式があります。

二次清澄化無菌ろ過サニタリーカートリッジ保持
分類
二次清澄化
主な用途
二次清澄化 / 無菌ろ過 / サニタリー / カートリッジ保持
関連モダリティ
抗体医薬 / Fc融合・組換えタンパク質 / ワクチン / 微生物発酵 / 細胞・遺伝子治療 / 低分子
代表メーカー
Sartorius・Merck / MilliporeSigma・Pall(Danaher)・Cytiva ほか計6社
関連キーワード
無菌ろ過 / メンブレンフィルター / カートリッジフィルター / デプスフィルター / ベントフィルター / サニタリー配管

用途・特徴

フィルターホルダーは、メンブレンカートリッジ、デプスフィルター、ベントフィルター、ディスク膜などを保持し、工程液やガスをろ過するために使われます。主な用途は、バッファーや培地の無菌ろ過、バイオバーデン低減ろ過、タンク・バイオリアクターのベント、最終充填前のろ過、ラボでの試験ろ過などです。

材質はサニタリー用途では316Lステンレスが主体で、製品接液面は電解研磨で表面粗さ(Ra)を抑えて洗浄性を確保します。接続はサニタリー(ヘルールクランプ)、ねじ込み、衛生フランジなどから選び、O-ringやガスケットは接液材質とSIP/CIP条件に合わせます。近年は組立・洗浄・バリデーションの負担を下げるため、ホルダーとフィルターを一体化した使い捨てカプセルへの置き換えも進んでいます。

Point
  • カートリッジ/ディスクフィルターを保持して流路に組み込む容器
  • 入口・出口・ベント・ドレン・シール構造を備える
  • サイズ(10/20/30/40インチ)と本数(シングル/マルチラウンド)で容量を決める
  • サニタリー接続、SIP/CIP対応、耐圧・耐温度が選定の中心
  • 材質(316L)と表面仕上げ(電解研磨・Ra)で洗浄性・耐食性が変わる
  • O-ring・ガスケットの接液材質と適合がリーク・抽出物に影響する
  • ラボ用ディスクホルダーから製造用マルチラウンドまで幅広い
  • 組立・洗浄・バリデーションを省く使い捨てカプセル化が進む

使用方法

基本的には、用途とフィルターに合うホルダーを選び、フィルターを装填し、流路に接続してから洗浄・滅菌し、規定条件でろ過します。

1ろ過対象、流量、圧力、温度、滅菌方法を確認する
2フィルター形式に合うホルダー(サイズ・本数)を選定する
3接続規格とO-ring・ガスケット材質を確認する
4カートリッジまたはディスクフィルターを装填する
5入口・出口・ベント・ドレンを流路に接続する
6必要に応じてSIP(蒸気滅菌)またはオートクレーブする
7ベントしてエア抜きし、漏れがないか確認する
8規定流量・規定圧力でろ過する
9差圧・流量を監視し、滅菌グレードでは完全性試験を行う
10使用後にCIP(洗浄)またはフィルター交換・廃棄する
実際の運用は、ろ過対象、フィルター形式、流量・圧力、滅菌方法(SIP/オートクレーブ)、CIP要否、GMP要件、シングルユース化の方針によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)