培地・フィード供給

送液ポンプ

送液ポンプは、培地、フィード、pH調整液、消泡剤、バッファー、培養液、工程液などを、一定の流量やタイミングで移送するための装置です。バイオ医薬品製造では、液体を「どこからどこへ、どれだけ、どの速度で送るか」が工程の安定性に直結します。本培養では培地供給、フィード添加、酸・塩基添加、消泡剤添加、サンプリング、ハーベスト送液に使われます。

培地・フィード送液ペリスタルティックシングルユース流路GMP送液
分類
培地・フィード供給
主な用途
培地・フィード送液 / ペリスタルティック / シングルユース流路 / GMP送液
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Watson-Marlow・Masterflex / Avantor・Cole-Parmer・Verderflex ほか計32社
関連キーワード
本培養 / 培地調製装置 / フィード調製装置 / シングルユースミキサー / シングルユースバイオリアクター / 培養制御システム

用途・特徴

送液ポンプは、液体を正確に移送するために使われます。本培養では、培地やフィードの添加、酸・塩基によるpH制御、消泡剤添加、サンプリング、培養液のハーベスト送液などに使われます。特にフェッドバッチ培養では、フィード添加量や添加タイミングが培養性能に影響するため、ポンプの精度と制御性が重要です。

バイオプロセスでは、ペリスタルティックポンプがよく使われます。チューブ内だけを液が通るため、シングルユース流路と相性がよく、無菌的な液移送を組みやすいことが特徴です。一方、TFFやクロマトグラフィー、大流量・低脈動が求められる用途では、ダイアフラムポンプ、マグレブポンプ、ロータリーローブポンプなどが検討されることもあります。

Point
  • 培地、フィード、バッファー、工程液を移送する装置
  • 本培養ではフィード添加、pH調整液、消泡剤添加に使われる
  • 下流工程ではろ過、TFF、クロマト、UF/DF、製剤液移送にも関係する
  • ペリスタルティックポンプはシングルユース流路と相性がよい
  • 流量精度、脈動、せん断、チューブ寿命、圧力上限が重要
  • 自動制御やSCADA/MESと接続すると、フィード戦略や工程記録に使いやすい
  • GMP用途では校正、チューブロット、使用時間、流量確認、記録管理が重要になる

使用方法

基本的には、送液元と送液先をチューブやシングルユースアセンブリで接続し、ポンプにチューブやポンプヘッドをセットして流量を設定します。

1送液元のバッグ、タンク、ボトルを準備する
2送液先の培養槽、フィードライン、フィルター、バッグを確認する
3チューブ、コネクター、フィルター、センサーを接続する
4ポンプヘッドにチューブまたはポンプチャンバーをセットする
5流量、送液時間、送液量を設定する
6必要に応じてプライミングする
7送液を開始する
8圧力、流量、気泡、チューブ状態を確認する
9送液量や添加タイミングを記録する
10使用後はチューブ・アセンブリを廃棄または洗浄する
実際の運用は、液種、粘度、流量、圧力、無菌性、シングルユース化、制御システム連携、GMP要件によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)