清澄化スケールアップ

シングルユース流路(チューブ・アセンブリ)

シングルユース流路は、チューブ・無菌コネクター・フィルター・バッグ接続などを目的に合わせて組み上げた使い捨ての流路一式です。バッグやフィルター、バイオリアクターをつなぐ送液・移送ラインとして、ガンマ滅菌済み・組み立て済みのアセンブリで供給され、CIP/SIPや洗浄バリデーションなしで閉鎖系の送液・サンプリング・ろ過・充填を構成できます。

チューブ・アセンブリ無菌コネクター/溶着閉鎖系送液ガンマ滅菌済み
分類
清澄化スケールアップ
主な用途
チューブ・アセンブリ / 無菌コネクター/溶着 / 閉鎖系送液 / ガンマ滅菌済み
関連モダリティ
抗体医薬 / Fc融合・組換えタンパク質 / 細胞治療 / 遺伝子治療 / mRNA-LNP / ワクチン / 微生物発酵
代表メーカー
Sartorius・Cytiva・Saint-Gobain・Watson-Marlow(WMFTS) ほか計6社
関連キーワード
シングルユース / チューブ・アセンブリ / 無菌コネクター / チューブ溶着 / E&L(抽出物/浸出物) / ガンマ滅菌

用途・特徴

シングルユース流路(チューブ・アセンブリ)は、シリコンやTPEなどのチューブに、無菌コネクター、Tリ/Yピース、クランプ、フィルター、サンプリング部、バッグ接続部などを組み合わせ、特定の送液・移送目的に合わせて1ロットごとに使い捨てる流路です。標準アセンブリとして供給されるほか、工程に合わせたカスタムアセンブリとして設計・製造され、多くはガンマ滅菌済み・組み立て済みで届きます。

流路をつなぐ手段は、無菌コネクター/ディスコネクター(AseptiQuik、ReadyMate、Opta、Lynxなど)と、チューブ溶着(チューブウェルダー)・チューブシール(チューブシーラー)に大きく分かれます。前者は部材どうしの無菌接続・無菌切り離しに、後者は同種チューブの恒久接続や流路の無菌切断・封止に使われます。設計では、チューブ内径と長さ、デッドボリューム、ポンプ適合、洗い込み・残液、滅菌方式、そして接液材料からの抽出物/浸出物(E&L)の評価が品質に直結します。

Point
  • チューブ・無菌コネクター・フィルター・バッグ接続を組み上げた使い捨ての流路一式
  • 標準アセンブリとカスタムアセンブリがあり、多くはガンマ滅菌済み・組み立て済み
  • 無菌コネクター/ディスコネクターで非無菌環境でも無菌接続・切り離しができる
  • チューブ溶着・シールで同種チューブの恒久接続や無菌切断・封止を行う
  • チューブ内径・長さ・デッドボリュームと、ポンプ・流量・圧力への適合を確認する
  • 接液材料の抽出物/浸出物(E&L)評価が製品品質に直結する
  • CIP/SIPや洗浄バリデーションが不要で、交差汚染リスクと段取り替えを抑えられる
  • GMPではCoA、ガンマ滅菌証明、E&Lデータ、ロットトレーサビリティ、変更通知が重要になる

使用方法

基本的には、送液・移送する液体と接続先を整理し、チューブ・コネクター・部材構成を決めた流路を設計・調達してから、無菌接続して使います。

1送液・移送する液体と接続元・接続先(バッグ/フィルター/装置)を整理する
2流量・圧力・運転時間とポンプ方式(ペリスタ等)を確認する
3チューブ材質・内径・長さ、デッドボリューム、流路レイアウトを設計する
4無菌コネクター/ディスコネクター、溶着・シールの方式を選ぶ
5フィルター、サンプリング部、ベント、クランプなどの部材を組み込む
6接液材料、E&L、ガンマ滅菌、使用期限、CoAを確認する
7標準品の選定またはカスタムアセンブリの仕様確定・発注を行う
8受け入れ時に外観・ラベル・滅菌表示・完全性を確認する
9無菌コネクター接続またはチューブ溶着で流路を組み、送液・サンプリングを行う
10使用後はチューブシール・ディスコネクターで切り離し、記録のうえ廃棄する
実際の構成は、液種、流量・圧力、接続先、滅菌・E&L要件、ポンプ方式、GMP要件によって変わります。チューブ溶着・シールやコネクター操作はバリデーション済みの手順と適合材料の範囲で運用します。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)