製品ガイド ・ 充填

アイソレーター・RABS(無菌バリア)

アイソレーターとRABS(制限的バリアシステム)は、無菌操作を行う充填や調製の作業域をグレードAに保ち、作業者と環境からの汚染を物理的に遮断する無菌バリアです。

主な用途
無菌バリア・グレードA・VHP除染・Annex 1
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アイソレーター・RABS(無菌バリア)(掲載内容の修正)

編集部が内容を確かめて、掲載を直します。メーカーや受託企業には送りません。

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掲載メーカー8社SKAN・Getinge・Comecer ほか
掲載製品8製品2つの種類に分けて掲載
使う工程10工程無菌充填・無菌調製・混合・調製・秤量(高活性)
関連モダリティ7種抗体医薬・Fc融合・組換えタンパク質・ワクチン

要点

メーカーと製品

8社・8製品
アイソレーター(無菌・高活性バリア)5製品
SKANCustomized Production Isolators / VarioSys®無菌・無菌毒性プロセス向けのアイソレーター。過酸化水素による除染とHEPAろ過でグレードAを確保し、主要充填ラインと統合できる。公式サイト
GetingeISOPRIME / ISOFLEX-S Isolatorsリジッドウォール/ソフトウォールのアイソレーター。過酸化水素による生物学的除染とDPTE移送ポートに対応し、無菌充填や無菌試験に使われる。公式サイト
ComecerIsolator Technologies for Primary Pharmaceutical Production一次製造向けのアイソレーター。API分注から無菌粉末充填まで対応し、封じ込め(OEL)や無菌試験用の構成を持つ。公式サイト
澁谷工業各種アイソレータ無菌製剤向けの各種アイソレータ。1990年代に国内へアイソレータを紹介した実績を持ち、除染装置・充填機まで自社で設計できる。公式サイト
日本エアーテック無菌アイソレータ / RABS無菌試験・充填向けの無菌アイソレータやバリアシステム(RABS)。高気密構造で局所的にグレードA環境をつくる国産クリーン機器メーカー。公式サイト
充填ラインと統合する無菌バリア(アイソレーター/RABS)3製品
SyntegonPharmaceutical Isolator and RABS Barrier Systems高活性アイソレーター、無菌アイソレーター、クローズド/オープンRABSを揃え、Annex 1対応の充填ラインに統合する。SafeVAP除染やグローブレス構成も持つ。公式サイト
Bausch+StröbelVarioSys®(SKANアイソレーター+充填モジュール)SKANのアイソレーターとB+Sの充填モジュールを組み合わせる柔軟な無菌充填システム。バイアル・シリンジ・カートリッジに対応する。公式サイト
Franz ZielIsolator / RABS Barrier Systems製品保護・作業者保護・複合保護のアイソレーターとオープン/クローズドRABS。vH2O2の生物学的除染(FZ-BDS)やワイヤレスのグローブ完全性試験(GTS)に対応する。公式サイト

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用途・特徴

終末滅菌できない注射剤では、この作業域の無菌性が製品の無菌保証そのものを左右します。アイソレーターは外環境から隔離した閉鎖系を過酸化水素蒸気(VHP)で除染して使い、RABSはグレードBの背景環境を前提にグローブとドアで人と作業域を分離します。Annex 1では、いずれを選ぶかと運用の妥当性を汚染管理戦略(CCS)の中で説明できることが求められます。

アイソレーターは、HEPAフィルターを通したファーストエアで作業域をグレードAに保ち、外環境と物理的に隔離した閉鎖系を作ります。立上げ時に過酸化水素蒸気(VHP)でチャンバー内面とグローブを除染し、無菌操作の間は所定の差圧を維持します。製品保護では陽圧、ADCや高活性薬・封じ込めが要る品目では作業者保護のため陰圧、あるいは陽圧アイソレーターを陰圧の背景域に置くといった圧力設計を、製品特性とリスクに応じて選びます。材料の出入りは急速移送ポート(RTP)やVHPパスボックスで無菌性を保ったまま行います。

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RABSは、グローブとドアによる隔離壁で作業者と作業域を分離する方式で、一般にグレードBの背景環境を前提にします。常時閉じたまま運用するクローズドRABSと、限定された介入時にドアを開けるオープンRABSがあり、人介入の自由度と汚染リスクのバランスが変わります。いずれの方式でも、作業の中心になるのはグローブ越しの操作であり、グローブのピンホールやリークは無菌性の弱点になりやすいため、グローブリーク試験(圧力減衰法など)と目視点検、定期交換を組み合わせて管理します。実機では充填機やバイアル供給、検査と一体のラインとして構成され、気流可視化(スモークスタディ)でファーストエアと乱れを確認します。

使用方法

基本的には、バリアの清掃・組立後に除染し、グレードAと差圧を確認したうえで無菌操作を行い、稼働中はグローブと環境を監視します。

1製品特性とリスクから方式(アイソレーター/RABS)を選ぶ
2作業域を清掃し、グローブ・部材・流路を組み付ける
3アイソレーターはVHP(過酸化水素蒸気)で除染サイクルを回す
4残留過酸化水素をエアレーションで規定値まで下げる
5差圧(陽圧/陰圧)とHEPAのファーストエアを確認する
6気流可視化(スモークスタディ)で乱れを確認する
7急速移送ポート(RTP)等で部材を無菌移送する
8グローブ越しに充填・調製などの無菌操作を行う
9稼働中の差圧・浮遊菌/落下菌・グローブ完全性を監視する
10終了後にグローブリーク試験と環境モニタリングを記録する
実際の運用は、方式(アイソレーター/RABS)、製品の活性・封じ込め要否、充填機の構成、バッチ規模、背景環境のグレード、除染サイクルの妥当性確認(バイオロジカルインジケータ)によって変わります。メディアフィル(培地充填試験)で無菌操作プロセス全体の妥当性を定期的に確認します。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)