用語集

オンターゲット」とは?

ガイドが指し示す、本来切ってほしい標的の場所。ここでも大欠失など意図しない結果が起きうる。

オンターゲットとは、ガイドが指し示す本来の標的部位、あるいは薬剤が意図して作用する標的そのものを指します。「狙い通りの場所」でありながら、そこでの作用が強すぎる・想定外の結果を招くという二重の問題があるため、安全性評価でも中心的なテーマになります。

「狙い通り」なのになぜ問題になるか

オンターゲットで起きるリスクは二種類あります。ひとつは薬理作用が強く出すぎることで、標的の生物学的な役割がそのまま毒性として現れます。標的抗原が腫瘍以外の正常組織にも発現していれば、そこでも薬理作用が出てしまうオンターゲット・オフ腫瘍毒性につながります。この問題は標的選定の段階で見落とすと、後工程で重い副作用として現れます。もうひとつはゲノム編集領域特有の問題で、狙った座位であっても大欠失や転座といった意図しない構造変化が起こりえます。オンターゲットの安全性はindel率だけでは語りきれないとされる理由がここにあります。

文脈によって意味が変わる点に注意

「オンターゲット」は使われる文脈によって指す対象が異なります。抗体医薬やCAR-Tでは「薬剤が本来結合すべき標的抗原への作用」を意味し、裸の抗体の毒性はその標的の生物学でおおよそ説明できます。一方ゲノム編集では「ガイドが設計通り切る座位」を指し、編集効率の定量や意図しない結果の評価が求められます。同じ語でも、薬理・毒性の議論なのか編集精度の議論なのかで注目すべきポイントが変わるため、文脈の確認が必要です。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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