「persistence(残存)」とは?
別名・英語表記:persistence / 残存性
投与したベクターや細胞が体内にどれだけ長く残り続けるか。分布・sheddingと一体で評価する。
別名・英語表記:persistence / 残存性
投与したベクターや細胞が体内にどれだけ長く残り続けるか。分布・sheddingと一体で評価する。
Persistenceとは、投与したベクターや細胞が体内にどれだけ長く残り続けるかを示す指標です。単なる「残っているかどうか」にとどまらず、体内の分布やsheddingと一体で評価される概念であり、有効性と安全性の両面で製品の評価を左右します。
Persistenceは、分布・persistence・sheddingという三点セットの中に位置づけられます。体内のどこにどれだけ残り、それがどの経路で外に出るかを一体で見るのが規制上の考え方です。たとえばベクターの残存を評価するだけでは不十分で、どの組織に残っているか、そして最終的に体外へどう排出されるかまでを連続した評価として捉える必要があります。規制側はこの評価に高い感度を期待しており、低いコピー数まで検出できる定量PCRアッセイの整備が求められる場面があります。ただし、求められる感度の程度は製品や状況によって異なります。
同じベクターでも、mRNA/LNPとAAVでは残存性や注目すべき組織が異なります。mRNAは分解されるため残存性は比較的短い一方、AAVはエピソームなどの形で長く残り得ます。この違いは安全性評価の設計にも影響し、製品の種類に応じてどの組織を、どの期間にわたって追跡するかを検討する必要があります。細胞治療においては、初期分布・生着・拡大とpersistenceがまとめて評価の対象となり、異所性の増殖や腫瘍化、長期生着も安全性上の注目点として挙げられます。
Persistenceは投与後の生体内だけで決まるわけではなく、製造工程中の条件も影響します。電気的・浸透圧的ストレスによって細胞の活性化状態や分化状態、増殖能が変化すれば、最終製品の力価とともにpersistenceにも影響しかねません。また投与後の観点では、標的抗原の密度や微小環境の抑制的な性質が生着とpersistenceを左右するとされています。ヒトでの評価としては、末梢血中のトランスジーンコピー数を経時的に測ることが、細胞の拡大とpersistenceの指標として用いられます。
この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。