GENに、モノクローナル抗体の精製における陽イオン交換クロマトグラフィー(CEX)の位置づけを扱う記事が掲載された。進化したクロマトグラフィー樹脂と、データに基づく条件設定が、現代のバイオ医薬製造における抗体精製を組み替えつつある、という内容である。
なお当該記事は GEN のスポンサード(タイアップ)記事として掲載されている。特定製品の宣伝を含む可能性があるため、記載内容は独立した報道とは区別して読む必要がある。ここでは技術的な文脈の整理にとどめる。
抗体精製におけるCEXの役割
抗体の精製は、通常3段階で組まれる。
- Protein Aアフィニティー:抗体だけを特異的に捕まえる。純度の大半をここで稼ぐ
- 中間・仕上げの精製:残った不純物を落とす
- ウイルス除去ろ過・限外ろ過
CEXは2段目に置かれることが多い。抗体は等電点が高く、中性付近のpHで正に帯電するため、負電荷を持つ樹脂に結合する。ここで狙うのは、Protein Aでは落ちきらないものである。
- 凝集体:monomerとaggregateは電荷の分布が異なり、CEXで分けられる場合がある
- 電荷アイソフォーム:脱アミド化などで生じた電荷の違いを持つ分子種
- 宿主細胞由来タンパク質(HCP) や、Protein A樹脂から漏れ出したリガンド
なぜ「再評価」なのか
近年、上流の生産性が大きく上がった。培養で得られる抗体の量が増えれば、下流に流れ込む量と不純物の絶対量も増える。Protein A の負荷が上がり、そこを抜けてくるものも増える。結果として、2段目の分離能に求められる水準が上がった。
樹脂の側も変わっている。多孔構造やリガンド密度の設計が進み、結合容量と分離能の両立が以前より取りやすくなった。条件設定も、経験に基づく振り方から、実験計画法などで応答面を取る形へ移っている。
上流の改善が下流の設計を変えるという関係は、抗体製造で繰り返し現れる構図である。
※ 本ページは公開情報(GEN掲載のスポンサード記事)をもとにしたProglenth編集部による整理です。製品固有の性能に関する記述は含めていません。詳細は一次情報をご確認ください。