マルチパラメータフローサイトメトリー(multiparametric flow cytometry、MFC)による測定可能残存病変(measurable residual disease、MRD)の結果が、患者の予後をどれだけ予測できるかに大きなばらつきがあると報告された。国際血液骨髄移植研究センター(CIBMTR)の登録データを使った解析で、Haematologicaに掲載された。
CIBMTR登録の造血幹細胞移植の記録を解析
Bioanalysis Zoneによれば、Fralin Biomedical Research Institute(米バージニア州)の研究チームによる解析で、対象は2013〜2019年に造血幹細胞移植を受けた2,542人の記録とされる。MFCは蛍光標識した抗体と色素で細胞表面や細胞質のタンパク質を測る方法で、寛解中の患者に残るわずかな腫瘍細胞を、健常細胞1,000個に1個の水準で見つけられるとされる。
抗体の組み合わせ・取得細胞数・ゲートで変わる検出下限
MRD陰性という結果は治療方針を左右するため、その陰性がどれだけ確からしいかが問題になる。MFCは測る側の設計自由度が大きく、どの抗体の組み合わせを使うか、何細胞を取得するか、ゲートをどこに引くかが施設ごとに違えば、検出下限も陰性の意味も揃わない。
実務の確認ポイント細胞治療でフローサイトメトリーを使う際の留意点
細胞治療の力価でもフローサイトメトリーは主要な手法で、ゲートの引き方が結果を動かす。CAR-Tの製造工程では、形質導入効率や表現型の確認に使われる。施設をまたいで結果を比べるなら、分析法の移管で同等性を示す枠組みが要る。
※ 本ページは公開情報(Bioanalysis Zone の報道および Haematologica 掲載論文の紹介)をもとにしたProglenth編集部による整理です。研究の詳細は一次情報をご確認ください。