段階的な拡大培養

CO2シェーカー

CO2シェーカーは、CO2濃度を制御した環境で、シェイクフラスコや培養容器を振とうしながら細胞を培養するための装置です。CO2インキュベーターの培養環境と、オービタルシェーカーの振とう機能を組み合わせた装置で、哺乳類細胞の浮遊培養に使われます。

浮遊培養シードトレイン振とう培養シェイクフラスコ
分類
段階的な拡大培養
主な用途
浮遊培養 / シードトレイン / 振とう培養 / シェイクフラスコ
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Eppendorf・Kuhner・INFORS HT・Sartorius ほか計22社
関連キーワード
シードトレイン / シェイクフラスコ / CO2インキュベーター / Tフラスコ・培養プレート / スピナーフラスコ / 小型培養バッグ

用途・特徴

CO2シェーカーは、細胞を振とうしながら、CO2環境で培養するために使われます。哺乳類細胞の浮遊培養では、37℃、5% CO2、高湿度環境で、細胞を均一に懸濁しながら培養することがあります。

浮遊CHO細胞、HEK293細胞、ハイブリドーマ、昆虫細胞、一部の幹細胞・免疫細胞などでは、細胞を培地中に均一に懸濁し、酸素供給や栄養供給を保ちながら培養する必要があります。CO2制御付きのインキュベーターシェーカー、CO2インキュベーター内に設置するCO2耐性シェーカー、積み重ね可能な大型インキュベーターシェーカーなどがあります。

Point
  • CO2環境でシェイクフラスコを振とう培養できる
  • 浮遊CHO細胞、HEK293細胞、昆虫細胞などの拡大培養に使われる
  • シードトレインでフラスコ培養から小型培養装置へつなぐ
  • 温度、CO2、湿度、振とう速度、振とう径が重要
  • シェイクフラスコの液量、キャップ、通気性が培養結果に影響する
  • CO2インキュベーター内設置型と、CO2制御一体型がある
  • 細胞株開発、抗体医薬、AAV、レンチウイルス、ワクチンで使われる

使用方法

基本的には、細胞懸濁液をシェイクフラスコに入れ、CO2シェーカーにセットして振とう培養します。

1培地を準備する
2細胞懸濁液を調製する
3接種密度を決める
4シェイクフラスコに培地と細胞を入れる
5ベントキャップやフィルターキャップを確認する
6CO2シェーカーへセットする
7温度、CO2濃度、振とう速度、振とう径を設定する
8培養中に細胞数、生存率、pH、代謝成分を確認する
9必要に応じてフィードや培地交換を行う
10次のフラスコ、小型バイオリアクター、本培養へ移行する
実際の条件は、細胞種、フラスコ形状、液量、振とう径、振とう速度、CO2濃度、培地、フィード、接種密度、スケールアップ先によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)