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ナノ粒子作製装置(マイクロ流体・インピンジングジェット)

ナノ粒子作製装置は、脂質を溶かしたエタノール相と核酸を含む水相を急速・精密に混合し、mRNA/siRNA/遺伝子治療向けの脂質ナノ粒子(LNP)を自己組織化で形成する装置です。マイクロ流体・インピンジングジェット・T字ミキサーがあり、流量比・総流量・スケールアップ整合性・粒径/PDI/封入率の再現性が選定軸になります。

LNP形成マイクロ流体混合インピンジングジェット粒径・PDI・封入率ラボ→GMPスケールアップ

用途・特徴

ナノ粒子作製装置は、イオン化脂質・ヘルパー脂質・コレステロール・PEG脂質を溶かしたエタノール相と、mRNA/siRNAなどの核酸を含む酸性水相を、マイクロ流体チップ・インピンジングジェットミキサー(IJM)・T字ミキサーなどで急速かつ精密に混合する装置です。混合の瞬間にエタノール濃度が急低下して脂質が過飽和となり、自己組織化によって核酸を内包した脂質ナノ粒子(LNP)が形成されます。混合の速さと均一性が粒径・PDI・封入率を決めるため、ミキサー幾何と流体制御が性能の核になります。

選定軸は、流量比(水相:脂質相、典型的に3:1)、総流量(混合速度=滞留時間を支配)、ミキサー方式と並列化、ラボからGMPへのスケールアップ整合性、そして粒径・PDI・封入率の再現性です。マイクロ流体は少量スクリーニングと層流による高い均一性に強く、IJMは高流量・連続運転と製造スケールに向き、T字ミキサーは単純堅牢でスケール相関を取りやすい特徴があります。装置選定は処方探索段階か臨床・商用製造かで分かれます。

工程設計では、ラボ機での処方・条件スクリーニングと、製造機での同等性確保を一気通貫で考えることが重要です。マイクロ流体の並列化(スケールアウト)やIJMの大型化・並列化により、混合条件(局所の混合時間・剪断)を保ったまま流量を上げる設計が基本となります。混合後はエタノール除去・バッファー交換(TFF)、濃縮、無菌ろ過、充填へと続くため、下流工程や単回使用フローパス、CIP/SIPの要否まで含めて装置を評価します。

Point
  • 脂質エタノール相と核酸水相の急速・精密混合でLNPを自己組織化させる
  • 流量比・総流量がエタノール希釈速度=混合時間を支配し粒径を決める
  • マイクロ流体・IJM・T字ミキサーで均一性・流量・スケール適性が異なる
  • 粒径・PDI・封入率の再現性と製造機での同等性が最重要の選定軸
  • マイクロ流体は少量スクリーニングと層流による高均一性に強い
  • IJMは高流量・連続運転とGMP製造スケールに向く
  • ラボ→GMPはスケールアウト(並列化)で混合条件を保つ設計が基本
  • mRNA/siRNA/遺伝子治療のLNP・ポリマー粒子・ナノエマルションに使う

使用方法

脂質エタノール相と核酸水相を調製し、流量比・総流量を設定して混合・LNPを形成し、希釈・バッファー交換後に粒径・封入率を評価します。

1イオン化脂質らで脂質エタノール相と核酸を含む酸性水相を調製する
2流量比・総流量・ミキサー方式を設定する
3両相を急速混合しLNPを形成する
4希釈・TFFでエタノール除去とバッファー交換を行う
5粒径・PDI・封入率を測定し処方・条件を評価する
6並列化・大型化でラボからGMP製造へスケールアップする
実際の脂質組成・N/P比・流量比・総流量・混合時間・後処理(希釈/TFF/無菌ろ過)は、モダリティ(mRNA/siRNA/プラスミド)、目標粒径・封入率、開発段階(探索か製造か)、スケールによって変わります。

使用される工程

核酸医薬・遺伝子治療の製剤化工程で、原薬(核酸)を細胞に届けるLNPを形成・スケールアップする目的で使われます。

LNP処方スクリーニング

脂質組成・N/P比・流量比・総流量を振り、粒径・PDI・封入率の応答を少量で評価して最適処方を探索する。マイクロ流体機が中心。

主な用途
  • 処方探索
  • 少量スクリーニング

プロセス開発・スケールアップ

ラボ機の条件を製造機で同等に再現するため、並列化・大型化で混合条件を保ったまま流量を上げる検討を行う。

主な用途
  • スケールアップ
  • 同等性確保

GMP製造(臨床・商用)

IJMや並列マイクロ流体で連続・高流量にLNPを製造し、単回使用フローパスと無菌性を確保して下流工程へ送る。

主な用途
  • 連続・高流量
  • GMP製造

ナノエマルション・ポリマー粒子製剤

脂質以外のナノキャリア(ポリマー粒子・ナノエマルション)の急速混合・析出にも応用される。

主な用途
  • ナノ製剤
  • 急速混合

使用されるモダリティー

核酸を内包して送達するモダリティで関連度が高い装置です。

mRNA-LNP(ワクチン・治療)
関連度
mRNAの脂質ナノ粒子化処方スクリーニングGMP製造スケールアップ
mRNAを内包するLNP形成の中核装置として使われる。
siRNA・核酸医薬
関連度
siRNAのLNP内包粒径・封入率最適化
siRNA等の核酸を送達するLNP形成に広く使われる。
遺伝子治療(核酸送達)
関連度中〜高
プラスミド・核酸の粒子化非ウイルス送達処方
非ウイルスベクターとしての核酸LNP・粒子の形成で使われる。
低分子・難溶性薬物製剤
関連度
ナノエマルション化難溶性薬物のナノ粒子化
難溶性低分子のナノ製剤化の急速混合・析出に応用される。
ペプチド・タンパク製剤
関連度低〜中
ナノキャリア封入処方検討
一部のナノキャリア封入製剤の検討で使われる場合がある。

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