製品ガイド ・ 純度・凝集体

動的光散乱(DLS)

粒子のブラウン運動による散乱光のゆらぎから拡散係数を求め、ストークス・アインシュタイン式で流体力学的半径(Rh)・粒子径分布・多分散度(PDI)を算出する。

主な用途
流体力学的半径・粒子径分布・多分散度(PDI)・凝集早期検出
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動的光散乱(DLS)(掲載内容の修正)

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掲載メーカー5社Malvern Panalytical・Wyatt / Waters・Anton Paar ほか
掲載製品7製品2つの種類に分けて掲載
使う工程8工程製剤・処方スクリーニング・熱安定性評価(Tm/Tagg)・凝集体スクリーニング
関連モダリティ7種抗体医薬・Fc融合・組換えタンパク質・二重特異性抗体

要点

メーカーと製品

5社・7製品
DLS/粒子径・凝集分析装置5製品
Malvern PanalyticalZetasizer Ultra / ProMADLS・Adaptive Correlationを備えた光散乱の定番。粒子径・濃度・ゼータ電位・分子量に対応。公式サイト
Wyatt / WatersDynaPro NanoStarキュベット型DLS/SLS。少量でRh・PDI・モル質量を取得、タンパク質や遺伝子治療ベクターに対応。公式サイト
Wyatt / WatersDynaPro Plate Reader III96/384/1536ウェル対応のプレート型DLS/SLS。製剤スクリーニングと熱安定性評価をハイスループット化。公式サイト
Anton PaarLitesizer DLS シリーズ多角度(MAPS)対応のDLS。粒子径・ゼータ電位・分子量・透過率を測定、操作性を重視。公式サイト
HORIBAnanoPartica SZ-100V2DLSで粒子径・ゼータ電位・分子量を一台で測定。低濃度から高濃度域まで幅広い試料に対応。公式サイト
多属性プラットフォーム(DLS統合)2製品
Unchained LabsStunner(DLS+SLS+UV)同一2µL試料からUV濃度・DLS・SLSを取得。タンパク質やAAV・LNPの多属性評価に対応。公式サイト
Malvern PanalyticalZetasizer Advance シリーズLab/Pro/UltraのラインアップでDLS/ELS/SLSを段階的に拡張、用途に応じ機能を選択。公式サイト

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用途・特徴

少量・非破壊・短時間で凝集の早期検出ができ、製剤スクリーニングや熱安定性(Tm/Tagg)評価、LNP・ウイルスの粒子径確認まで広く使われる。

DLSはレーザー光を試料に照射し、ブラウン運動する粒子からの散乱光強度の時間ゆらぎを自己相関関数として取得する。減衰の速さから並進拡散係数Dを求め、温度・粘度を既知としてストークス・アインシュタイン式から流体力学的半径Rhへ換算する。測定は数十マイクロリットル〜数百マイクロリットルの少量・非破壊で済み、1測定あたり数十秒〜数分と短い。

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得られる主な指標は強度基準の平均粒子径(Z-average)と多分散度(PDI)で、単分散に近いタンパク質溶液でPDIは概ね0.1前後、凝集や夾雑が増えると0.2〜0.3以上に上がる。キュムラント解析でZ-average/PDIを、分布解析(CONTIN等)で多峰の粒子径分布を出す。強度は粒径の6乗に比例するため、微量の大きな凝集体(HMW)にきわめて敏感で、SEC前の凝集スクリーニングに向く。

一方でDLSは分離を伴わないアンサンブル測定のため、近接したサイズの成分を分けにくく、定量性は限定的である。SLS(静的光散乱)を併用すればモル質量や第二ビリアル係数(A2/B22/kD)が得られ、SEC-MALS・AUCと組み合わせることで分布の確定と相互の検証ができる。

使用方法

キュベット型・プレート型で操作は共通。希釈・脱気・除塵が測定品質を左右するため、サンプル調製を丁寧に行う。

1測定条件設定(温度・分散媒・屈折率/粘度)
2サンプル調製(希釈・脱気)
3ろ過・除塵(0.1〜0.22µm)
4キュベット/ウェル充填・気泡除去
5温度平衡・恒温待ち
6相関関数の測定・繰り返し取得
7キュムラント解析(Z-average/PDI)
8分布解析(CONTIN等)でRh分布
9熱安定性ランプ(Tm/Tagg)
10判定・記録・SEC等へ展開
強度分布は微量の大粒子を過大に見せるため、解釈では体積/個数分布や相関関数のベースライン、相関図の品質指標を必ず確認する。除塵不足の塵・気泡は偽の大粒子ピークとして現れやすい。

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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)