掲載メーカー4社SCIEX・Bio-Techne / ProteinSimple・Agilent ほか
掲載製品17製品3つの種類に分けて掲載
使う工程8工程原薬リリース試験・工程内管理(IPC)・安定性試験
関連モダリティ5種抗体医薬・二重特異性抗体・ADC
要点
- SDS存在下でタンパク質をサイズ分離し、主ピーク純度(%)を定量する
- 還元条件で断片化・NGHCなどを、非還元条件で共有結合性凝集(HMW)を評価する
- 二重特異性抗体ではヘテロダイマー/ホモダイマーの対合状態確認に使われる
- 検出はUV(吸光)とLIF(蛍光標識)があり、感度と前処理の手間が異なる
メーカーと製品
4社・17製品メーカー製品特徴問い合わせ
CE-SDS装置6製品
SCIEXPA 800 Plus Pharmaceutical Analysis Systemバイオ医薬品向けキャピラリー電気泳動システム。CE-SDS、cIEF、糖鎖解析など複数アッセイに対応する。公式サイト SCIEXBioPhase 8800 System8キャピラリーの並列処理に対応するハイスループットCEシステム。CE-SDS、cIEF、糖鎖解析に使われる。公式サイト Bio-Techne / ProteinSimpleMauriceimaged CEプラットフォーム。CE-SDS(サイズ純度)とicIEF(電荷バリアント)を1台で切り替えて分析できる。公式サイト Bio-Techne / ProteinSimpleMaurice SCE-SDSに特化したサイズ分離用システム。CE-SDS PLUS/Turbo CE-SDSカートリッジで純度分析を行う。公式サイト Bio-Techne / ProteinSimpleMauriceFlexCE-SDS、icIEF、icIEF分取に対応するキャピラリー分析プラットフォーム。下流解析用の分取もできる。公式サイト Agilent7100 Capillary Electrophoresis Systemキャピラリー電気泳動システム。CGE/CE-SDSを含む複数の分離モードに対応し、分析法開発や研究用途で使われる。公式サイト キット・試薬・標準品5製品
SCIEXBioPhase CE-SDS Protein Analysis KitBioPhase 8800向けのCE-SDS分析キット。分離バッファ、SDSサンプルバッファ、10kD内部標準などを含む。公式サイト SCIEXCE-SDS Biologics Purity Analysis Kitバイオ医薬品の純度評価に使われるCE-SDSキット。抗体・タンパク質のサイズ純度分析に対応する。公式サイト 残りの9製品を見る
SCIEXIgG Purity/Heterogeneity Assay KitPA 800 Plusで抗体の純度やサイズ不均一性を評価するCE-SDSアッセイキット。公式サイト Bio-Techne / ProteinSimpleMaurice CE-SDS / Turbo CE-SDS カートリッジ・試薬MauriceシリーズのCE-SDS分析に使うカートリッジと試薬。Turbo CE-SDSは高速なサイズ純度分析に対応する。公式サイト AgilentCE / Protein Analysis 関連試薬・消耗品7100 CEシステム向けのキャピラリー・バッファなど、CGE/CE-SDS分析に使う消耗品・試薬。公式サイト マイクロチップ電気泳動・解析ソフト6製品
RevvityLabChip GXII Touch HTマイクロチップ(ラボオンチップ)電気泳動によるタンパク質サイズ・純度分析システム。CE-SDSと比較される高速・自動の手法。公式サイト RevvityHT Protein Express LabChipLabChip GXII Touch向けのタンパク質分析用チップ。サイズ・純度の高速解析に使われる。公式サイト AgilentBioanalyzer Systemsマイクロ流体電気泳動によるタンパク質・核酸QC装置。タンパク質サイズ・純度の確認でCE-SDSと比較される。公式サイト SCIEXBioPhase Analysis SoftwareBioPhase 8800のデータ取得・解析ソフト。CE-SDSの電気泳動図のピーク積分・純度算出に使われる。公式サイト SCIEX32 Karat SoftwarePA 800 PlusのCEデータ取得・解析ソフト。CE-SDSのメソッド設定とピーク解析に使われる。公式サイト Bio-Techne / ProteinSimpleCompass for iCEMauriceシリーズのCE-SDS/icIEFデータ取得・解析に使われるソフトウェア。公式サイト 詳しく見る
用途・特徴
SDS-PAGEを自動化・定量化した位置づけで、抗体医薬や組換えタンパク質の純度・サイズ不均一性評価に、SEC-HPLCやicIEFと組み合わせて使われます。装置・キット・分離試薬・解析ソフトをまとめた製品群として運用します。
CE-SDSは、SDSでタンパク質を変性・被覆して電荷とサイズの関係を一定化し、キャピラリーに充填した分離マトリックス(CGE的なふるい効果)の中を電気泳動させてサイズ順に分離する分析法です。検出はUV(214nm付近の吸光)またはLIF(蛍光標識後のレーザー誘起蛍光)で行い、得られた電気泳動図のピークを積分して主ピーク純度(%)や断片・凝集体の割合を算出します。
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還元条件では分子内ジスルフィド結合を切断し、抗体であればおおむね重鎖(HC)と軽鎖(LC)に分かれるため、断片化や非グリコシル化重鎖(NGHC)などのサイズ不均一性を評価できます。非還元条件ではインタクトな分子のサイズ分布を保ったまま分析し、共有結合で連結した高分子量種(HMW)や、二重特異性抗体のヘテロダイマー/ホモダイマーといった対合状態の確認に使われます。
SDS-PAGEと比べて分離・検出・積分が機器制御で行われるため定量性と再現性が高く、システム適合性とバリデーションを設定すれば、ICH Q6Bの純度・不純物試験や原薬リリース試験として運用できます。SEC-HPLCが主に非共有結合性の凝集体を見るのに対し、CE-SDSはSDS変性下のサイズ分布と断片・共有結合性凝集を見る、相補的な手法です。
サンプルをSDSで変性し、還元/非還元の条件を選んで調製した後、キャピラリーに分離マトリックスを充填し、電気的注入・分離・検出を経てピークを積分します。
1サンプルをSDSサンプルバッファで変性する(還元/非還元を選択) 2還元時は還元剤、非還元時は遊離チオールのアルキル化を行う 4キャピラリーに分離マトリックス(ゲル試薬)を充填する 8ピークを積分し、主ピーク純度(%)・断片・凝集体を算出する 9システム適合性(分離度・再現性・移動時間)を確認する 10規格と照合し、リリース・工程内管理・安定性として判定する 実際の条件は、対象タンパク質、検出方式(UV/LIF)、キット・分離試薬、加熱温度・時間、還元剤・アルキル化剤、内部標準、積分パラメータ、装置・ソフト、試験法バリデーションの有無によって変わります。熱変性条件は断片化アーチファクトに影響するため、設定の固定と検証が前提です。
CE-SDSとSDS-PAGEは、どちらもSDS変性下でタンパク質をサイズ分離しますが、定量性・自動化・GMP運用のしやすさに違いがあります。
結論SDS-PAGEは「簡易・補助的なサイズ確認」に向き、CE-SDSは「定量的でGMP運用しやすいサイズ純度試験」に向きます。
CE-SDSの選定軸
検出方式(UV/LIF)UVは前処理が簡便、LIFは蛍光標識で高感度。微量不純物の検出要件に合うか
スループットシングルキャピラリー型か、8チャネルなど複数キャピラリーの並列処理型か
還元・非還元対応還元/非還元の両条件、アルキル化を含むワークフローに対応するか
キット・試薬入手性純度評価キットや分離試薬が安定供給され、ロット管理できるか
分離能主ピークと近接断片・NGHC・凝集体を分離できる分離度が得られるか
自動化・サンプル数サンプル前処理・連続測定・夜間運転など処理量に見合う自動化があるか
CSV・21 CFR Part 11対応監査証跡、ユーザー権限、電子記録・電子署名に対応するか
再現性主ピーク%・移動時間・面積の日内/日間再現性が要求精度を満たすか
サポート国内保守、IQ/OQ、メソッド移管・トラブル対応の支援があるか
標準品・参照物質純度評価用の標準品や内部標準、システム適合性試料が入手できるか
メソッド移管開発からQCへの装置間・拠点間でメソッドが移管しやすいか
消耗品コストキャピラリー・分離試薬・サンプルバッファの運用コストとランニング
| 項目 | 内容 | 主な条件・場面 |
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| 主ピーク純度(Main peak %) | 目的タンパク質の主ピーク面積比 | 還元・非還元の両条件で算出 |
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| 低分子断片(LMW) | 断片化由来の小さいサイズ種 | 還元条件での断片化評価 |
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| 非還元での共有結合凝集(HMW) | ジスルフィド架橋などで連結した高分子量種 | 非還元条件でのサイズ分布 |
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| 重鎖・軽鎖比、NGHC | HC/LCの比、非グリコシル化重鎖 | 抗体の還元条件 |
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| ヘテロ/ホモダイマー | 二重特異性抗体の対合状態 | 非還元条件での対合確認 |
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| 注意点 | 内容 |
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| 熱変性によるアーチファクト | 加熱温度・時間が過剰だと断片化が進み、見かけの純度が低下する。条件を固定し検証する |
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| 還元剤・アルキル化 | 非還元では遊離チオールをアルキル化しないと再酸化・人為的な架橋が起こりうる |
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| フラグメント化 | 保存・調製中の断片化と試料由来の断片を区別する。前処理や保管条件の影響を確認する |
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| システム適合性 | 分離度・移動時間・再現性などの基準を設定し、各測定で適合性を確認してから判定する |
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CE-SDSは、純度・サイズ不均一性の評価が必要な工程で、開発からQCリリースまで幅広く使われます。
CE-SDSは、サイズ純度・断片・共有結合性凝集の評価が重要なタンパク質系モダリティーで主に使われます。
抗体部分の純度断片・凝集結合前後
抗体骨格のサイズ純度評価に使われる。
主ピーク純度断片非還元サイズ
組換えタンパク質のサイズ純度評価に使われる。
タンパク質抗原純度サイズ確認
タンパク質抗原のサイズ・純度確認で限定的に使われる。
掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)