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ELISA

ELISAは、抗原抗体反応を利用して、抗体、抗原、サイトカイン、タンパク質などを定量するための免疫測定法です。専用キット、抗体、標準品、マイクロプレート、プレートリーダーなどを組み合わせて行い、比較的導入しやすく多検体を処理しやすいため、研究開発から品質確認まで幅広く使われます。

タンパク質定量多検体処理抗原抗体反応免疫測定法

用途・特徴

ELISAは、培養上清や試料中に含まれる目的タンパク質を、抗体を使って検出・定量するために使われます。

Point
  • 多検体のタンパク質定量に使いやすい
  • プレートリーダーと組み合わせて吸光度を測定する
  • 研究用途から品質確認まで幅広く使われる

使用方法

基本的には、マイクロプレート上に捕捉抗体や抗原を固定し、サンプル中の目的物質を結合させます。その後、検出抗体、酵素標識、基質反応を使ってシグナルを発生させ、プレートリーダーで測定します。

1サンプルを準備する
2標準品を希釈し検量線を作る
3サンプルと標準品を添加する
4抗原抗体反応を行う
5洗浄する
6検出抗体・酵素標識を添加する
7基質を加えて発色させる
8プレートリーダーで吸光度測定
9検量線から濃度を算出する
実際の条件は、測定対象、抗体ペア、標準品、サンプル希釈倍率、洗浄条件、反応時間、プレートリーダーの波長設定によって変わります。

BLI・Protein A HPLCとの違いは?

ELISA、BLI、Protein A HPLCはいずれも抗体量や結合を評価するために使われますが、得意な用途が異なります。

主な目的

抗体やタンパク質をプレート上で定量する

抗原抗体結合や抗体濃度をラベルフリーで測定する

Protein Aカラムで抗体を捕捉し、HPLCで定量する

測定対象

抗体、抗原、サイトカイン、HCPなど

抗体、抗原、タンパク質間相互作用

IgG、Fcを持つ抗体

サンプル処理

希釈、反応、洗浄が必要

センサーに結合させて測定

HPLCへ注入して測定

スループット

高い

中〜高

強み

多検体を比較的安価に処理しやすい

結合速度や親和性も見られる

抗体濃度をクロマトグラムで確認できる

注意点

洗浄や反応条件のばらつきに注意

センサー選択や再生条件に注意

Protein Aに結合しにくい分子には不向き

ELISAは「多検体をプレートで定量する方法」、BLIは「結合をリアルタイムで見る方法」、Protein A HPLCは「Protein Aで抗体を捕まえてHPLCで定量する方法」と考えるとわかりやすくなります。

使用される工程

ELISAは、抗体やタンパク質を定量する複数の工程で使われます。

細胞株開発・クローン選抜

候補クローンの培養上清を測定し、抗体産生量を比較します。

主な用途
  • 培養上清測定
  • 産生量比較
  • 候補選抜

産生量スクリーニング

多数の候補から高産生クローンを絞り込みます。

主な用途
  • 高産生クローン選抜
  • 多検体比較
  • 絞り込み

シードトレイン・本培養

培養中の抗体量や目的タンパク質量の確認に使われます。

主な用途
  • 産生量確認
  • 工程モニタリング
  • タンパク質定量

精製工程

HCP、残存Protein A、目的タンパク質などの測定に使われます。

主な用途
  • HCP測定
  • 残存Protein A
  • 目的物定量

品質評価・分析

不純物、力価、濃度関連の確認に使われます。

主な用途
  • 不純物測定
  • 力価
  • 濃度確認

抗体スクリーニング

抗原結合性や分泌抗体の確認に使われます。

主な用途
  • 抗原結合性
  • 分泌抗体確認
  • 候補評価

使用されるモダリティー

ELISAは、抗体やタンパク質を扱うモダリティーで広く使われます。

抗体医薬
関連度
細胞株開発クローン選抜HCP測定残存Protein A測定
抗体産生量や不純物測定に使われる。
二重特異性抗体
関連度
産生量確認結合確認品質評価
抗体医薬と同様に、産生量や結合性の確認に使われる。
Fc融合・組換えタンパク質
関連度
産生量確認タンパク質定量
目的タンパク質の定量に使われる。
ワクチン
関連度中〜高
抗原量抗体価免疫応答評価
抗原や抗体応答の測定に使われる。
細胞治療・再生医療
関連度
サイトカイン分泌因子工程内確認
細胞が分泌する因子の確認に使われる。
ウイルスベクター
関連度
HCP不純物抗原関連評価
製造工程や品質確認で使われる場合がある。
mRNA医薬・LNP
関連度
原材料・不純物・免疫応答関連評価
工程そのものより、関連評価や不純物測定で使われる。
低分子医薬品
関連度低〜中
バイオマーカー測定薬効評価
製造よりも評価系で使われることが多い。

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