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Protein A HPLC

Protein A HPLCは、Protein Aを固定化したカラムを使い、抗体を捕捉してHPLCで定量する分析方法です。IgG抗体のFc領域に結合する性質を持つため、培養上清中の抗体を選択的に捕捉でき、抗体の力価・濃度測定やハーベスト時期の判断にも使われます。

抗体力価測定IgG濃度測定クロマトグラフィー工程内確認

用途・特徴

Protein A HPLCは、培養上清や工程サンプル中のIgG抗体濃度を測定するために使われます。

サンプルをProtein Aカラムに通すと、Fc領域を持つ抗体がカラムに結合します。その後、低pHなどの溶出条件で抗体を溶出し、UV検出などでピーク面積を測定して濃度を算出します。

Point
  • IgG抗体の濃度測定に使われる
  • 培養上清中の抗体をProtein Aで捕捉できる
  • 細胞株開発や本培養の抗体力価確認に使われる
  • Fcを持たない抗体フラグメントには使いにくい場合がある

使用方法

基本的には、HPLCまたはUHPLCシステムにProtein Aカラムを接続し、サンプルを注入して抗体を捕捉・溶出・検出します。

1Protein Aカラムを平衡化する
2サンプルを前処理する
3サンプルをHPLCに注入する
4抗体をカラムに結合させる
5非結合成分を洗い流す
6低pHで抗体を溶出する
7UV検出器でピークを測定する
8検量線から濃度を算出する
9カラム洗浄・再平衡化を行う
実際の条件は、カラム種類、流速、注入量、溶出バッファ、検出波長、サンプル中の夾雑物、抗体サブクラス、Fc領域のProtein A結合性によって変わります。

ELISA・BLIとの違いは?

Protein A HPLC、ELISA、BLIは、いずれも抗体量や抗体の性質を確認するために使われます。

主な目的

Protein Aカラムで抗体を捕捉して定量する

抗原抗体反応で目的物質を定量する

センサーで結合や濃度をラベルフリー測定する

測定対象

Fcを持つIgG抗体

抗体、抗原、タンパク質、不純物

抗体、抗原、タンパク質相互作用

出力

クロマトグラム、ピーク面積

吸光度、検量線

センサーグラム、結合速度、濃度

強み

抗体濃度をクロマトで確認できる

多検体を比較的処理しやすい

結合評価も同時に行いやすい

注意点

Protein Aに結合しにくい分子には不向き

抗体ペアや洗浄条件に依存する

センサーや条件設定が重要

向く場面

抗体力価測定、本培養、工程確認

多検体スクリーニング、ELISAキット測定

結合評価、濃度測定、スクリーニング

Protein A HPLCは「抗体をProtein Aで捕まえてHPLCで定量する方法」、ELISAは「プレート上の抗原抗体反応で測る方法」、BLIは「センサー上の結合をリアルタイムに見る方法」と考えるとわかりやすくなります。

使用される工程

Protein A HPLCは、抗体の濃度や力価を確認する工程で使われます。

細胞株開発・クローン選抜

候補クローンの培養上清中の抗体濃度を測定します。

主な用途
  • 培養上清の抗体濃度
  • 候補比較
  • クローン選抜支援

産生量スクリーニング

高産生クローンの選抜に使われます。

主な用途
  • 高産生クローン選抜
  • 力価比較
  • 絞り込み

シードトレイン・本培養

培養中の抗体産生量を確認し、ハーベスト時期の判断に使われます。

主な用途
  • 産生量モニタリング
  • ハーベスト判断
  • 工程確認

ハーベスト・清澄化

ハーベスト液中の抗体濃度確認に使われます。

主な用途
  • ハーベスト液確認
  • 抗体濃度
  • 回収量

Protein A精製

精製前後の抗体濃度や回収量確認に使われます。

主な用途
  • 精製前後の比較
  • 回収量確認
  • 濃度確認

品質評価・分析

力価・濃度、工程内管理、CQA評価の前処理に関係します。

主な用途
  • 力価・濃度
  • 工程内管理
  • CQA前処理

使用されるモダリティー

Protein A HPLCは、Fc領域を持つ抗体分子で特に使われます。

抗体医薬
関連度
CHO細胞株培養上清本培養精製工程
IgG抗体の濃度測定に使われる。
二重特異性抗体
関連度
Fcを持つ二重特異性抗体の産生量確認
Protein A結合性がある場合に使われる。
Fc融合タンパク質
関連度中〜高
Fc領域を持つ融合タンパク質の定量
Protein Aとの結合性に応じて使われる。
抗体フラグメント
関連度低〜中
FabscFvVHH
Fcを持たない場合はProtein A HPLCには向かないことが多い。
組換えタンパク質
関連度低〜中
Fcタグ付きタンパク質
FcタグやProtein A結合性がある場合に限られる。
ワクチン
関連度低〜中
通常は限定的
抗体そのものの製造でない限り中心的ではない。
細胞治療・再生医療
関連度低〜中
通常は限定的
抗体やFc融合タンパク質を測る場合に限られる。
mRNA医薬・LNP
関連度低〜中
通常は限定的
mRNA工程では中心的な測定ではない。

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