製品ガイド ・ 電荷・糖鎖

icIEF(イメージドキャピラリー等電点電気泳動)

icIEF(イメージドキャピラリー等電点電気泳動)は、両性担体でキャピラリー全長にpH勾配を形成し、タンパク質を等電点(pI)の位置に集束させて分離する電荷異性体分析手法です。

主な用途
等電点(pI)・電荷異性体・両性担体・pIマーカー・全カラムイメージング
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icIEF(イメージドキャピラリー等電点電気泳動)(掲載内容の修正)

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掲載メーカー5社Bio-Techne・Advanced Electrophoresis Solutions(AES)・SCIEX ほか
掲載製品6製品2つの種類に分けて掲載
使う工程8工程細胞株・クローン選抜・プロセス開発・最適化・同一性(identity)確認
関連モダリティ5種抗体医薬・二重特異性抗体・ADC

要点

メーカーと製品

5社・6製品
icIEF/cIEF 分析装置3製品
Bio-TechneMaurice / Maurice S / iCE3icIEFのデファクト機。UV吸収に加えnative蛍光検出に対応し、mAb・ADC・ワクチンの電荷バリアント/同一性をGMP運用で分析。公式サイト
Advanced Electrophoresis Solutions(AES)CEInfinite / AES-100高分解能のicIEFシステム。icIEF分取(preparative)・icIEF-MS連携に対応し、両性担体・pIマーカー等の試薬も供給。公式サイト
SCIEXPA 800 Plus(cIEF Kit)GMP対応のCE装置でcIEFを実施。Pharmalyteブレンドの最適化でmAbの電荷バリアント・pIを再現性よく分析。公式サイト
両性担体・pIマーカー等の試薬3製品
CytivaPharmalyte(carrier ampholytes)IEF用の両性担体。広域・狭域のpH範囲をそろえ、cIEF/icIEFのpH勾配形成に使われる定番試薬。公式サイト
SERVA ElectrophoresisSERVALYT(carrier ampholytes)pH 2-11等の両性担体。IEF/cIEFのpH勾配形成に用いられ、用途に応じたpH範囲を選択できる。公式サイト
Bio-TechnepIマーカー・cIEFカートリッジ・両性担体Maurice/iCE3向けの専用消耗品・試薬。pIマーカーやcIEFカートリッジ、システム適合性キットを提供。公式サイト

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用途・特徴

pIマーカーで横軸を校正し、酸性側・主成分・塩基性側の各ピークについてpIと面積百分率(%)を取得します。全カラムイメージング検出により移動を待たずに集束像をそのまま読み取れるのが特徴で、CEX-HPLCと相補的に運用されます。

icIEFでは、キャピラリー内に両性担体(carrier ampholyte)を満たして電圧を印加すると、両性担体が自身のpIに従って整列し、陽極(酸性)から陰極(塩基性)へ向かう連続的なpH勾配が形成されます。試料中のタンパク質は正味電荷がゼロになるpHの位置まで移動して集束し、酸性種・主成分・塩基性種が分かれて検出されます。

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従来のキャピラリーIEFが集束帯を検出窓まで移動(モビライゼーション)させて1点で検出するのに対し、icIEFはキャピラリー全長を撮像してすべての集束帯を同時に読み取ります。モビライゼーション工程が不要なため分析時間が短く、ピーク位置の再現性やプロファイル形状の把握に向きます。

横軸のpHは、既知pIのpIマーカーを試料と同時に泳動して内部校正します。電荷を変える主な要因は脱アミド(Asn→Asp/isoAsp)、C末端Lysの残存、シアル酸付加、N末端ピログルタミン酸化、グリケーションなどで、これらはCQA(重要品質特性)として原薬・製剤の規格や比較同等性評価で監視されます。

使用方法

代表的な流れは、両性担体・pIマーカーを含む試料溶液を調製し、キャピラリーへ導入してプレフォーカス/フォーカスを行い、全カラム像から各ピークのpIと面積%を算出する手順です。

1CQAと管理対象(脱アミド/C末端Lys等)を整理
2両性担体のpH範囲とpIマーカーを選定
3試料・両性担体・pIマーカーを混合し試料溶液を調製
4キャピラリーへ導入しプレフォーカス
5高電圧を印加しpIに集束(フォーカス)
6全カラムをイメージング検出(UV/native蛍光)
7pIマーカーで横軸pHを校正
8酸性種/主成分/塩基性種のpI・面積%を算出
9システム適合性(pI再現性・分離)を確認
10規格判定・ロット間/同等性で比較
実際の条件は、対象分子のpI、両性担体のpH範囲とブレンド、pIマーカーの選定、添加剤(尿素・界面活性剤・糖類)、フォーカス時間・電圧、検出方式(UV280nmまたはnative蛍光)によって変わります。C末端LysはカルボキシペプチダーゼB処理で前処理する場合もあります。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)