知っておきたいこと
4つの事業と拠点
1947年、若い獣医師がボストンのチャールズ川を見下ろす部屋で、実験動物の生産を始めました。これが同社の起こりで、いまの本社はマサチューセッツ州ウィルミントンにあります。施設は30か国の130か所です。
受託の事業は、安全性試験、創薬支援、実験動物、生物製剤と微生物の品質試験に分かれます。安全性試験の拠点は18か所あり、米国が9、カナダが3、欧州が6です。米国はオハイオ州アッシュランドやネバダ州リノなど、欧州はフランスのリヨンやスコットランドのエディンバラなどが並びます。この一覧に、アジアの拠点は載っていません。
安全性試験で受けること
同社は、IND申請に向けた一連の試験と、単独の非臨床試験の両方を受けています。対象は医薬品のほか、医療機器、動物用医薬品、化学品、農薬、殺生物剤です。毒性試験、病理、非臨床と臨床のバイオアナリシスに加え、試験設計を助言する専門家の部門もあります。
遺伝毒性では、エームス試験、染色体異常試験、in vitro小核試験、げっ歯類の小核試験、コメットアッセイを並べています。非GLPの統合毒性試験(Integrated Toxicology)は、4日で試験を始め、10日でデータに基づく報告を出すと説明しています。
日本の実験動物事業とCDMOの売却
日本法人の日本チャールス・リバーは、1981年に味の素との合弁で生まれ、実験動物を国内に供給してきました。2021年10月、同社はこの日本の実験動物事業をジャクソン研究所(JAX)に売りました。同時に、JAXが日本でCharles Riverの実験動物を生産・販売する技術ライセンス契約も結んでいます。
2026年2月には、CDMOとCell Solutionsの事業を売る契約を発表しました。5月にGI Partnersが取得し、プラスミドDNA、ウイルスベクター、細胞治療の受託製造は、独立したRose BioSolutionsが受けています。
日本での実験動物の供給と、遺伝子・細胞治療の受託製造は、どちらも別の会社が担っています。
生物製剤と微生物の品質試験
生物製剤の試験は年40,000件を超え、支援した製品は200以上あると同社は説明しています。対象は抗体と組換えタンパク質、ウイルスベクター、ワクチン、細胞治療です。セルバンク、細胞株の特性解析、ウイルスクリアランス試験から、安定性試験、ロットと最終製品の出荷試験までを受けます。微生物の品質管理では、エンドトキシン試験のEndosafe、迅速微生物検出のCelsis、菌の同定のAccugenixを扱います。
日本から頼むとき
同社の拠点一覧に日本はなく、相談は英語の公式サイトから送ります。問い合わせの画面では地域としてアジアを選べます。安全性試験には見積もりの依頼フォームがあり、試験の種類ごとに専門家への相談窓口も設けています。
微生物試験の製品は、地域ごとの販売店の一覧から探せます。日本での実験動物は、2021年の契約でライセンスを受けたJAXの日本法人、ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン(横浜市港北区)が受注の窓口を持っています。