Bio-Rad が、プロセススケールのプレパックカラム「Foresight Pro」の品揃えを広げた。Manufacturing Chemist によれば、今回加わったのは Nuvia のレジンを充填したもので、陽イオン交換(CEX)、陰イオン交換(AEX)、CEX-HIC、AEX-HIC の4種。バイオ医薬品の精製、とくに下流工程での使用を想定している。
自分で詰めるか、詰まったものを買うか
クロマトグラフィーのカラムは、レジンを買って自分で充填することもできますし、充填済みのものを買うこともできます。
自分で詰める場合、カラム充填とHETPの評価が毎回必要になります。詰め方が甘いと流路に偏りができ、分離が落ちます。詰め直しの手間と、そのたびに性能を確認する手間がかかります。
プレパックカラムはこの部分を外に出す選択です。性能が保証された状態で届くので、受け入れ時の確認だけで使えます。開発段階のように条件を変えながら回数をこなす場面や、受託先で品目が入れ替わる場面と相性がよい形です。一方で、単価は上がるので、同じ条件で長く回す商用工程では自分で詰めるほうが安く済むこともあります。
ミックスモードが並ぶ理由
今回の品目にCEX-HICとAEX-HICが入っているのは、ポリッシングの事情によります。
イオン交換だけでは分けきれないものがあります。凝集体や電荷バリアントは、目的物と性質が近いためです。イオン交換と疎水性相互作用を同じ担体に載せたミックスモードは、電荷と疎水性の両方で分けることで、この差を稼ぎます。
ただし、条件出しは難しくなります。塩濃度を上げるとイオン交換の保持は弱まる一方、疎水性相互作用は強まるため、単純な溶出条件では動きません。イオン強度の設計を含めて、計画実験で組むのが現実的です。
同社はミックスモードレジン「Nuvia wPrime 2A」も展開しており、レジン単体とプレパックカラムの両方で品目を並べる形になっています。
なお、カラムの寸法や適用範囲の詳細は報道からは分かりません。
※ 本ページは公開情報(Manufacturing Chemist の報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。製品仕様・提供条件の詳細は一次情報および同社の公式発表をご確認ください。