製造ソフトの Körber(ケルバー) が、製造現場の作業指示・記録を電子化する 「製造実行システム(MES/Manufacturing Execution System)」 の入門版 「PAS-X Neo」 を発表しました(2026年5月18日、Boston開催のPharma Manufacturing World Summitにて)。紙の運用から抜け出したい 中小規模の製薬・バイオ が、最初の一歩を踏み出しやすいように設計した構成だと メーカーは説明しています。初版の提供は2026年11月予定。
「重くて高い」MESを、軽く・速くする
MESはこれまで導入が重く高価で、小規模な拠点は紙の記録に留まりがちでした。PAS-X Neoは、クラウド型のサービス(SaaS) として提供し、標準テンプレート(あらかじめ検証済みの「部品」)と最小限の設定、AI補助によって 最短2か月での導入 をうたいます(メーカー主張)。ローカル設備が不要で、IT面の複雑さと総保有コストを下げられるとしています。
GMP対応は「最初から」内蔵
特徴として強調されているのが、GMP対応を初日から内蔵 している点です。データの信頼性原則 ALCOA+、米国の電子記録規則 21 CFR Part 11、EUの Annex 11、監査証跡、電子署名に対応するとしています。データの完全性(データインテグリティ)やプロセスバリデーションが問われる現場でも、紙からの移行をはじめやすい設計だという主張です。将来は上位のSCADA・MESを含むPAS-Xシリーズへ拡張する道筋も示されており、小さく始めて成長に合わせて広げられる点を訴求しています。