製品ガイド ・ 品質・モニタリング

環境モニタリング(微粒子・浮遊菌)

環境モニタリング(EM)は、クリーンルームやアイソレーター/RABSの清浄度を、浮遊微粒子の連続計数、浮遊菌・落下菌・付着菌の捕集培養、差圧・気流・温湿度の監視によって継続的に評価する仕組みです。

主な用途
環境モニタリング・浮遊微粒子計数・浮遊菌・落下菌・Annex 1・CCS
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環境モニタリング(微粒子・浮遊菌)(掲載内容の修正)

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掲載メーカー10社Particle Measuring Systems・Lighthouse Worldwide Solutions・TSI Incorporated ほか
掲載製品10製品各社の公式ページへのリンク付き
使う工程5工程無菌充填(グレードA)・アイソレーター・RABS監視・無菌調製・混合
関連モダリティ5種抗体医薬・ワクチン・細胞治療

要点

メーカーと製品

10社・10製品
Particle Measuring SystemsAirborne Particle Counters/Microbial Air Samplers/FMS浮遊微粒子計数から微生物捕集・連続監視システムまで一貫公式サイト
Lighthouse Worldwide SolutionsApexZ/Solair(微粒子計数器)、ActiveCount(微生物サンプラー)リアルタイム微粒子計数とEMソフトを含む幅広いラインアップ公式サイト
TSI IncorporatedAeroTrak/OmniCount クリーンルーム用パーティクルカウンター高精度の浮遊微粒子計数と連続監視に強み公式サイト
Cherwell Laboratories(AnalytiChem UK)MicroBio/SAS エアサンプラー、Redipor 設置・コンタクトプレート微生物エアサンプラーと環境モニタリング用調製培地公式サイト
Beckman Coulter Life SciencesMET ONE 液中・気中パーティクルカウンター気中・液中の微粒子計数を幅広くカバー公式サイト
Climet InstrumentsCI-3100 OPT Series 気中パーティクルカウンタクリーンルームの連続モニタリング向けの2チャンネル(0.5μm/5.0μm)光散乱式パーティクルカウンタです。メーカーによれば内蔵バキュームポンプを備え、ISO 21501-4やEU GMP Annex 1、21 CFR Part 11などへの適合をうたっています。公式サイト
Merck / MilliporeMAS-100 NT 微生物エアサンプラーインピンジメント方式で90mmシャーレや接触プレートに空気中の微生物を捕集するアクティブ型エアサンプラーです。メーカー公表では毎分100Lの一定流量を維持し、EN ISO 14698 part 1/2に対応するとしています。公式サイト
bioMérieuxAIR IDEAL 3P 微生物エアサンプラークリーンルームや無菌エリアの浮遊菌モニタリング向けのアクティブ型エアサンプラーです。メーカーによれば第三者機関(英HPA)によりISO 14698-1およびEN 17141の要件適合が検証されているとしています。公式サイト
SartoriusMD8 Airscan 微生物エアサンプラーゼラチンメンブレンフィルタを用いて浮遊微生物やウイルスを捕集するアクティブ型エアサンプラーです。メーカー公表では等速サンプリングに対応し、1枚のフィルタで8時間以上の連続モニタリングが可能としています。公式サイト
リオン(RION)KC-51 気中パーティクルカウンタ最小可測粒径0.3μm・吸引流量2.83L/minのバッテリー駆動ハンディ型パーティクルカウンタです。メーカーによれば製薬向けを含むクリーンルームの清浄度管理を用途とし、CEに対応するとしています。公式サイト

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用途・特徴

終末滅菌できない無菌製品では、グレードA作業域の状態がそのまま無菌保証に直結するため、Annex 1の汚染管理戦略(CCS)の中核を担います。リスクに基づくサンプリング地点と頻度の設計、警報・処置基準(アラート/アクションレベル)、逸脱時の対応とトレンド管理が運用の要になります。

環境モニタリングは、対象を「非生物粒子(浮遊微粒子)」と「微生物(浮遊菌・落下菌・付着菌)」、そして「物理パラメータ(差圧・気流速度・温湿度)」に分けて捉えます。浮遊微粒子は、レーザー光散乱式のパーティクルカウンターで0.5µmと5.0µm以上の粒子個数を測定し、ISO 14644やAnnex 1のグレード(A〜D)基準と照合します。浮遊菌はアクティブエアサンプラーで一定体積の空気を培地に衝突捕集し、落下菌は設置プレート(セトルプレート)、付着菌はコンタクトプレートやスワブで採取して、培養後にCFUとして計数します。グレードAでは浮遊微粒子の連続監視が求められ、リアルタイム性と捕集効率(生菌に対するd50など)が選定の軸になります。

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選定では、装置タイプ(ポータブル/設置型連続監視/マニホールド方式)、流量と等時性サンプリング(フィルター面に対する等速吸引)、データインテグリティ対応(21 CFR Part 11、監査証跡)、校正と適格性評価(流量・粒径校正、ISO 21501-4)を確認します。アクティブエアサンプラーでは捕集効率と培地乾燥、長時間サンプリングへの耐性が、設置型微粒子計数システムでは配管長による粒子損失や同時多点監視のためのマニホールド/個別ポンプ構成が論点になります。

工程設計では、CCSに基づきリスクの高い地点(充填点近傍、開放介入位置、グローブ作業域、人の動線)にサンプリング点を配置し、稼働時(in operation)と非稼働時(at rest)の両状態で評価します。連続監視のデータはSCADA/MESや専用EMソフトに集約し、アラート/アクションレベルの逸脱検知、トレンド解析、逸脱調査(OOS/OOT)と紐づけて管理します。

使用方法

基本的には、CCSに基づいてサンプリング点と頻度を設計し、適格性評価済みの装置で微粒子・微生物・物理パラメータを測定し、基準と照合してトレンドと逸脱を管理します。

1CCSとリスク評価から監視対象・サンプリング点・頻度を設計する
2微粒子計数器・エアサンプラー・物理センサーの方式を選定する
3流量・粒径校正と据付時/稼働性能適格性(IQ/OQ/PQ)を実施する
4稼働時・非稼働時に浮遊微粒子を測定しグレード基準と照合する
5浮遊菌・落下菌・付着菌を捕集し培養後にCFUを計数する
6差圧・気流・温湿度を監視し逸脱・トレンドを評価し記録する
実際の運用は、対象グレード(A〜D)、稼働状態、連続監視か定期測定か、サンプリング点数、培地・培養条件、アラート/アクションレベル、データインテグリティ要件、Annex 1とCCSの方針によって変わります。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)