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LIMS

LIMS(Laboratory Information Management System)は、試験サンプル、試験依頼、測定結果、装置データ、承認フロー、保管情報などを一元管理するラボ情報管理システムです。QC試験、セルバンク管理、規格判定、レビュー、承認、レポート作成、監査対応を支えます。

ラボ情報管理QC試験サンプル管理GMP/データインテグリティ

用途・特徴

LIMSは、ラボや品質管理部門で発生するサンプル情報と試験データを管理するために使われます。サンプル受付、試験依頼、測定結果の登録、規格判定、レビュー、承認、レポート出力、監査証跡、装置連携、保管位置管理が主な役割です。

導入により、試験業務の標準化、データ検索性の向上、転記ミス低減、監査対応、データインテグリティ強化につながります。

Point
  • サンプル情報と試験結果を一元管理できる
  • QC試験、セルバンク品質試験、安定性試験に使われる
  • 試験依頼、測定、レビュー、承認フローを管理できる
  • HPLC、qPCR、プレートリーダー、LC-MSなどの装置データと連携できる
  • GMPでは監査証跡、電子署名、権限管理、データインテグリティが重要
  • MES、ELN、SDMS、ERP、QMSなどと連携する場合がある

使用方法

基本的には、試験対象のサンプルを登録し、試験項目を割り当て、測定結果を記録・承認して、品質判定やレポート作成に利用します。

1サンプルを登録する
2ロット・工程・保管位置・試験目的を入力する
3試験項目・試験法・規格を割り当てる
4測定を実施し、装置データ/手入力で結果登録する
5規格判定を行う
6レビュー・承認する
7試験成績書・レポートを出力する
8監査証跡と履歴を保管する
実際の運用条件は、対象業務、GMP対応の有無、試験項目数、装置連携、サンプル数、サイト数、既存システム、バリデーション要件によって変わります。

LIMSとELNの違いは?

どちらもラボのデータ管理に使われますが、中心となる用途が異なります。

結論

LIMSは「品質試験とサンプル管理のシステム」、ELNは「実験記録のシステム」と考えるとわかりやすくなります。

主な役割

実験記録・研究ノート管理

サンプル・試験・結果管理

主な対象

研究開発、実験計画、観察記録

QC試験、品質管理、サンプル管理

管理単位

実験、プロトコル、観察、考察

サンプル、ロット、試験依頼、規格

向く部門

研究開発、プロセス開発、探索研究

QC、QA、製造支援、分析ラボ

GMP対応

用途により異なる

強く求められることが多い

LIMSとMESの違い

項目LIMSMES
主な管理対象試験サンプル、試験結果、規格判定製造作業、設備、材料、工程進捗
主な利用部門QC、QA、分析ラボ製造部門、生産管理
主な目的品質試験の管理製造実行の管理
データの例HPLC結果、qPCR結果、無菌試験結果バッチ記録、秤量、作業指示、設備ログ
連携ポイントサンプル採取、試験依頼、合否判定製造ロット、工程進捗、出荷判定

主なタイプ

タイプ内容向く用途
製薬・GMP向けLIMSGMP、監査証跡、電子署名、規格判定に対応医薬品QC、バイオ医薬品製造
バイオバンク・サンプル管理LIMSサンプル保管位置、フリーザー、ラックを管理セルバンク、バイオレポジトリ
QCラボ向けLIMS試験依頼、規格、結果、承認を管理出荷試験、安定性試験、原材料試験
R&D向けLIMS研究サンプル、実験ワークフロー、ELN連携に対応細胞株開発、プロセス開発
クラウドLIMSSaaS型で導入・運用しやすいLIMS研究開発、小規模ラボ、複数拠点
統合プラットフォーム型LIMS、ELN、SDMS、Inventory、Workflowを統合大規模R&D、デジタルラボ

選定ポイント

対象業務QC試験、研究、セルバンク、安定性試験のどれに使うか
GMP対応21 CFR Part 11、監査証跡、電子署名、権限管理に対応するか
サンプル管理サンプルID、ロット、保管位置、履歴を管理できるか
装置連携HPLC、LC-MS、qPCR、プレートリーダー等と連携できるか
ワークフローレビュー、承認、逸脱、変更、CAPA連携に対応できるか
導入方式クラウド、オンプレミス、ハイブリッドに対応するか
バリデーションCSV、IQ/OQ/PQ、ベンダー支援の有無
既存連携MES、ERP、QMS、ELN、SDMSと連携できるか

使用される工程

LIMSは、サンプルと試験データが発生する工程で広く使われます。

セルバンク

MCB、WCB、品質試験、保管位置、ロット情報の管理に使われる。

主な用途
  • 品質試験管理

本培養

工程中サンプル、代謝分析、力価、工程内管理データの管理に使われる。

主な用途
  • 工程内データ

下流精製

SEC、CEX、HCP、DNA、凝集体などの試験データ管理に使われる。

主な用途
  • 精製試験データ

製剤化・充填

製剤、最終製品、無菌試験、出荷試験データの管理に使われる。

主な用途
  • 出荷試験

安定性試験

保存条件、タイムポイント、試験結果、トレンド管理に使われる。

主な用途
  • トレンド管理

GMP品質管理

試験依頼、結果、承認、CoA、監査対応に使われる。

主な用途
  • CoA
  • 監査対応

使用されるモダリティー

LIMSは、品質試験やサンプル管理が必要なモダリティーで広く使われます。

抗体医薬
関連度
QC試験セルバンク出荷試験
HCP、残存DNA、SEC、無菌、エンドトキシンなどの管理に使われる。
ADC
関連度
DAR分析製剤QC
ADC特有の分析結果と品質データ管理に関係する。
二重特異性抗体
関連度
工程サンプル安定性試験
品質試験、工程サンプル管理に使われる。
Fc融合・組換えタンパク質
関連度
細胞培養精製QC
バイオ医薬品の試験データ管理に使われる。
AAV
関連度
力価フル/エンプティ残存DNA
ウイルスベクター製品のQCデータ管理に使われる。
レンチウイルス
関連度
RCL試験力価品質試験
細胞治療用ベクターの品質管理に使われる。
mRNA-LNP
関連度
IVTLNP製剤QC安定性
RNA品質、封入率、粒子径、無菌などを管理する。
細胞治療
関連度
原料細胞工程サンプル最終製品
チェーン・オブ・アイデンティティや品質試験管理に関係する。
iPS細胞・幹細胞由来製品
関連度
マスターセル分化工程最終製品
細胞同一性、無菌性、品質試験管理に使われる。
低分子医薬品
関連度
原薬製剤安定性
HPLC、溶出試験、純度、規格判定などの管理に使われる。

メーカー製品

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