「LC-HRMS」とは?
別名・英語表記:高分解能質量分析
液体クロマトグラフィーと高分解能質量分析を組み合わせた手法。多成分の一斉分析や高い選択性が要る場面で有利。
別名・英語表記:高分解能質量分析
液体クロマトグラフィーと高分解能質量分析を組み合わせた手法。多成分の一斉分析や高い選択性が要る場面で有利。
LC-HRMSは、液体クロマトグラフィーと高分解能質量分析を組み合わせた分析手法です。質量を小数点以下まで精密に測れるため、共存成分と質量が近い化合物でも高い選択性で識別でき、多成分の一斉分析や微量不純物の検出が求められる場面で特に力を発揮します。
どちらも液体クロマトグラフィーと質量分析を組み合わせた手法ですが、LC-HRMSは「高分解能」の名が示すとおり、質量を小数点以下まで精密に測れる点が大きな違いです。これにより、共存成分と質量が近くて選択性を上げたい場合や、多数の成分を一斉に分析したい場合に有利になります。難揮発性のニトロソアミン原薬関連不純物(NDSRI)の定量にはLC-MS/MSも用いられますが、より高い選択性が必要な場面ではLC-HRMSが選ばれます。揮発性・半揮発性の成分にはGC-MS/MSが使われるなど、対象物質の性質によって手法を使い分けるのが一般的です。
LC-HRMSが参照される場面は多岐にわたります。抗体医薬の翻訳後修飾解析では、酵素で切り出した各ペプチドを高分解能質量分析で読み取り、修飾体と非修飾体の抽出イオンクロマトグラム面積比から修飾の相対量を部位ごとに定量します。核酸医薬のキャッピング効率評価では、RNase Hで切り出した末端断片を単離してHRMSにかける手順が基礎的な枠組みとして参照されています。また、反応性中間体のスクリーニングでは、グルタチオン付加体をLC-HRMSで検出することで、化合物が反応性中間体を経ているかどうかの手がかりを得ることができます。
この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。