分析機器の Waters(ウォーターズ) が、逆相(RP=水になじみにくい成分ほど後に出てくる分離方式) のバイオ分離カラム 「BioResolve Peptide」「GTxResolve Lipid」(Phenyl-Hexyl+/C18+の2種)を発表しました(2026年6月8日、HPLC学会で公開/提供開始は翌6月9日)。狙うのは、構造や化学がよく似ていて分けにくい不純物 の分離だと メーカーは説明しています。
ねらい — GLP-1ペプチドとLNPという"難敵"
対象は、いま伸びている2つのモダリティです。ひとつは GLP-1ペプチド(セマグルチド等のペプチド医薬)やインスリン。もうひとつが 脂質ナノ粒子(LNP)——mRNA医薬の運び屋です。どちらも「原子1個ぶん」「並び方だけ」しか違わない不純物が混じり、分離・純度評価が難しい領域。表面化学を設計した分離材と、浅い細孔(230Å)の粒子で、これらを分けやすくするとしています。
数値は速さと分解能 — ただしメーカー主張
打ち出しは GLP-1の特性解析を最大3倍速、LNP成分分析を2倍速、微量不純物の 分解能・感度を最大2倍 という数字です(いずれもメーカー主張)。GLP-1とLNPに向けて 品質試験(QC)まで意識してロット試験した初のカラム群 だとし、研究から製造までのワークフローを一貫させる狙いです。低分子原薬のQCや不純物の種類管理のように、似た成分を数多く・速く分ける場面で効いてくる構成です。