品質特性・分析

純度とは?

純度とは、目的抗体がモノマーとしてどれだけ存在し、凝集体や断片などの製品由来不純物がどれだけ含まれるかを見る分析です。SEC-HPLCを中心に、CE-SDSなどを組み合わせ、サイズや分子量の観点から抗体の分子状態を評価します。

純度を分けて見る理由
凝集体・断片はサイズの違いとして現れる
HCPなど工程由来不純物とは別の軸で管理する
凝集体は免疫原性・安定性のリスク指標になりうる
分類
品質特性(分析)
主な手法
SEC-HPLC / CE-SDS / DLS / AUC(沈降速度) / SEC-MALS(SEC+多角度光散乱)
代表的な基準法
SEC-HPLC(サイズ排除クロマトグラフィー)
主な管理パラメータ
移動相:100〜150mMリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.5〜7.0(必要に応じNaCl 200〜300mM添加で二次相互作用を抑制) / 流速:分析カラム約1mL/min(UHPLC・短カラムでは0.3〜0.5mL/min) / 検出:UV 280nm(高感度時220nmも併用、ただしHMW定量は飽和に注意) / 注入量・負荷蛋白量:カラム過負荷を避け回収率を管理(注入濃度・体積を固定) / カラム温度:一定管理(室温〜25〜30℃) / CE-SDS:SDS濃度・加熱条件(例70℃前後)、非還元はアルキル化剤(IAM/NEM)添加、10kDa内部標準で泳動補正
関連分析
力価・濃度の仕込み量決定 / 電荷異性体との組合せ / 凝集体の別の方法で評価 / 凝集体 / 電荷異性体

手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
SEC-HPLCサイズ排除でモノマー/凝集体/断片を分離HMW・モノマー・LMWの相対%純度の主力(ルーチン)
CE-SDSSDS存在下でサイズ分離(電気泳動)主ピーク純度・断片(還元/非還元)サイズ純度の別の方法での確認
DLS動的光散乱で粒子径分布凝集の早期検出・粒子径スクリーニング
AUC(沈降速度)超遠心で希釈非依存に分離凝集体の絶対量(別の方法)SECの別の方法での確認
SEC-MALS(SEC+多角度光散乱)SEC分離した各ピークの光散乱強度から絶対分子量を実測(カラム校正非依存)モノマー/二量体/多量体・断片の絶対分子量と凝集体%SEC-HPLCの別の方法での確認・分子量帰属(特性解析〜開発)
この分析を記事で詳しく読む解説記事へ →