選び方 — Tangential Flow Filtration

TFF(膜ろ過)の選び方

濃縮・灌流・清澄化、どの膜を選ぶか?

TFF(タンジェンシャルフローろ過)は、膜面に平行に液を流して目詰まりを抑えるろ過です。UF/DFの濃縮・バッファ交換から、灌流の細胞保持、清澄化まで用途が広く、膜形態(平膜カセット/中空糸)で向き不向きが変わります。用途から膜を選び、どの分析とセットで確かめるかを整理します。

TFFは「用途」で選ぶのが基本です。目的物を濃縮しバッファを入れ替えるUF/DF、生きた細胞を壊さず保持する灌流、粗い成分を除く清澄化——それぞれで最適な膜形態と分画分子量(MWCO)が違います。まず何のためのTFFかを決め、平膜カセットか中空糸かを選びます。

選ぶときに見る軸

用途UF/DF(濃縮・バッファ交換)/灌流の細胞保持/清澄化のどれか。
膜形態平膜カセット(高い分離・高流束)か、中空糸(低せん断・大容量・目詰まりに強い)か。
せん断耐性生きた細胞や壊れやすい分子は、せん断の小さい中空糸が向くことが多い。
分画分子量(MWCO)目的物を保持し不純物を通す境目。目的物のサイズから選ぶ。
膜面積・スケール処理量に見合う膜面積と、シングルユース化の可否。

選択肢と、なぜそれを選ぶか

1

濃縮・バッファ交換(UF/DF)

原薬の濃縮・製剤化前の緩衝液置換

限外ろ過(UF)で濃縮し、透析ろ過(DF)でバッファを入れ替える定番工程。高い分離性と流束が得られる平膜カセットと、それを駆動するTFFシステムを組み合わせます。

注意:高濃度化では粘度上昇や凝集に注意。膜面のせん断と濃度分極の管理が要点。

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2

低せん断・大容量(中空糸)

細胞を含む液・目詰まりしやすい系

中空糸は流路が広くせん断が小さいため、生きた細胞や壊れやすい分子、固形分の多い液に向きます。目詰まりに強く、灌流や一次回収でも使われます。

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3

灌流の細胞保持(ATF/TFF)

灌流培養で細胞を槽内に留める

灌流培養では、培地を入れ替えつつ細胞を培養槽に保持する装置が要ります。ATF(交互タンジェンシャルフロー)やTFF方式の細胞保持デバイスを、細胞へのやさしさと運転安定性で選びます。

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セットで見る分析・品質試験

この判断を支える解説記事

深掘りUF/DF・TFF(限外ろ過)の解説

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