選び方 — Virus Filtration

ウイルス除去フィルターの選び方

ウイルスクリアランス設計の中で、どのフィルターを・なぜ選ぶか?

ウイルス除去フィルター(ナノフィルトレーション)は、それ単体で決まるものではなく、直交する除去・不活化工程と合算してウイルス安全性を作る「物理的除去」の担い手です。対象ウイルスの大きさ(パルボ対応か)、前段での目詰まり対策、直交工程との役割分担から、どのフィルターを・なぜ選ぶかを整理します。

バイオ医薬のウイルス安全性は、原材料管理・工程内の不活化(低pH等)・除去(ナノろ過・クロマト)を積み上げて、複数の直交する工程の合計クリアランス(LRV)で保証します。ウイルス除去フィルターはこの中で「サイズで確実に止める」物理的除去を受け持ち、特に不活化が効きにくい非エンベロープの小型ウイルス(パルボ等)で要になります。だから「何を・どこまで止めたいか」から孔径を決めるのが出発点です。

選ぶときに見る軸

対象ウイルス小型の非エンベロープ(パルボ〜約18–26nm)まで止めるか、より大きいレトロ等(約80–120nm)が対象か。
保持グレードパルボ対応の小孔径か、より高流速の大孔径か。除去能はLRVで実証する。
前段負荷(ファウリング)凝集体や微粒子で目詰まりしやすい。プレフィルターで膜を守り、流量を維持する。
直交性低pH不活化・陰イオン交換など、原理の異なる工程と合算してクリアランスを設計する。
実証スパイク試験で対象ウイルスのLRVを測り、フィルター完全性で健全性を裏づける。

選択肢と、なぜそれを選ぶか

1

パルボ対応の小孔径ナノフィルター

非エンベロープ小型ウイルスまで止める

MVMなどの小型パルボウイルス(約18–26nm)を保持するグレードは、化学的不活化が効きにくい非エンベロープウイルスに対する確実な物理的除去になります。mAbのように分子が小さい製品でも透過させつつウイルスを止める設計です。

注意:小孔径ほど目詰まりしやすいので、前段の清澄化と圧・流量の管理が前提。

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2

大孔径・高流速グレード

対象がより大きいウイルスで生産性を優先

対象が比較的大きいエンベロープウイルス中心で、パルボまでの保持が必須でない場合は、より高流速・高処理量のグレードで生産性を確保できます。求めるLRVと対象サイズから選びます。

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3

前段プレフィルター(膜保護・流量維持)

ナノフィルターの目詰まりを抑える

凝集体や微粒子をナノフィルターの手前で落としておくと、膜のファウリングを抑えて処理量と流量を保てます。ウイルス除去膜の性能を安定して引き出すための定石です。

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4

直交するクロマト除去(別原理)

ろ過と原理の違う除去を足す

陰イオン交換や混合モードは、サイズではなく電荷・疎水性でウイルスを吸着除去します。ろ過とは原理が独立するため、直交工程として合計クリアランスを底上げできます。

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セットで見る分析・品質試験

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深掘りウイルスクリアランス設計の考え方(解説)

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