品質特性・分析

プラスミドのスーパーコイル含量(%SC)とは?

スーパーコイル含量(%SC)は、プラスミドDNAのうち閉環状スーパーコイル(ccc)型が占める割合で、原材料プラスミドの品質指標です。線状・開環(ニック)型より導入効率が高いとされ、AAV・mRNA等の原材料品質として管理されます。

スーパーコイル含量を見る理由
スーパーコイル型は導入効率が高いとされる
製造・保存でトポロジーが変化する
AAV/mRNA原材料の品質に直結する
分類
品質特性(分析)
主な手法
AEX-HPLC / キャピラリーゲル電気泳動(CGE) / アガロースゲル電気泳動 / AEX-HPLCモノリス(CIMac pDNA, Sartorius BIA Separations) / CE-LIF(SYBR Gold染色、SCIEX PA800 Plus/BioPhase 8800) / HIC(疎水性相互作用クロマトグラフィー)によるSC精製/評価
代表的な基準法
AEX-HPLC(陰イオン交換HPLC、UV260nm検出)
主な管理パラメータ
移動相/緩衝液:Tris緩衝(例 20mM Tris pH8.0)+塩勾配(NaCl もしくはグアニジン塩酸塩 GdnCl 勾配)。CIMacでのSC/OCベースライン分離はGdnCl勾配+低流速(<0.5mL/min)で達成 / 検出波長:UV 260nm(HPLC)/LIF(CE、SYBR Goldなど核酸インターカレーター染色) / 流速:モノリスは1–10 CV/minで高速、ただしSC/OC高分離には低流速側を選択(例 0.5mL/min以下) / カラム温度:25℃(一定制御)。トポロジー平衡・保持時間の再現性に影響 / 注入量・試料濃度:過負荷でピーク歪み・分離劣化。線形範囲内で管理 / システム適合性:標準pDNA(既知%SCの参照品)でSC/OC分解能(Rs)とピーク面積%の再現性を確認
関連分析
残存DNA/不純物との関係 / 純度評価との関係 / 同一性確認 / 残存DNA / 純度

手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
AEX-HPLC陰イオン交換でトポロジー別に分離スーパーコイル/開環/線状の%%SC定量の主力
キャピラリーゲル電気泳動(CGE)電気泳動でトポロジー分離%SC高分解能の定量
アガロースゲル電気泳動泳動・染色で目視/濃度測定%SCの概観簡易確認
AEX-HPLCモノリス(CIMac pDNA, Sartorius BIA Separations)6µmチャネルの弱陰イオン交換モノリスで、トポロジー間の負電荷密度差を利用しSC/OC/線状をベースライン分離。GdnClまたはNaCl勾配・UV260nm。%SC(SCピーク面積比)、OC・線状・RNA等の不純物プロファイル。in-process〜最終規格。高速(数分)・高再現で工程モニタリングとロット規格に適合。既存のAEX-HPLC比較表を、実機(CIMac/DNAPac PA200)と大型pDNA対応・GdnCl勾配条件で深化させる。
CE-LIF(SYBR Gold染色、SCIEX PA800 Plus/BioPhase 8800)ゲル充填キャピラリーでトポロジーを分離し、核酸インターカレーター染色+レーザー誘起蛍光で高感度検出。UV検出より感度・分解能で優位。%SC、OC、線状、二量体等のトポロジー組成。マルチキャピラリー化で高スループット。既存CGE項目をLIF検出・実キット(DNA 20kb Plasmid and Linear kit)・単/多キャピラリー間メソッド移行という運用粒度で補強。
HIC(疎水性相互作用クロマトグラフィー)によるSC精製/評価SCとOC/線状の露出疎水性の差を利用。AEXと別の原理の分離原理でSC高純度化・確認に用いる。SC画分純度(別の方法での確認・分取)。電荷ベース(AEX)・サイズ/染色ベース(CGE)と原理が異なる第3の評価軸として%SCの確証に追加。
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