用語集

ニトロソアミン」とは?

DNA反応性が懸念される不純物の一種。試験の設計しだいで結果が大きく変わることが指摘されている。

ニトロソアミンはDNAに反応する変異原性不純物の一種で、強い発がん性を持つ小分子として業界全体を揺るがした経緯があります。一般的な不純物とは別枠で管理されるうえ、試験の設計しだいで結果が大きく変わることが指摘されており、「どこまで見つけられ、どこまで許すか」が製品の品質を左右する課題となっています。

小分子型とNDSRIは何が違うか

ニトロソアミンには大きく二つの由来があります。NDMAやNDEAに代表される小分子ニトロソアミンは、合成試薬や汚染溶媒に由来します。一方、NDSRI(Nitrosamine Drug Substance-Related Impurity)は原薬分子それ自体が持つ二級アミン等の部位が、製造・保存の過程でニトロソ化剤と反応して生じる、その医薬品に固有の構造の不純物です。標準品が乏しく、構造ごとに発がん性が異なる点がNDSRI固有の難しさとされており、小分子型とは根本的に性質が異なります。

他の不純物カテゴリーとの位置づけ

ニトロソアミンはDNAを傷つけうる有機不純物として変異原性不純物(遺伝毒性不純物)に分類され、元素不純物や有機不純物・分解物といった他のカテゴリーとは別枠で管理されます。また、一般的なしきい値では安全性を担保できないとされており、TTCの考え方や構造活性相関((Q)SAR)評価、クラス分類といった独自の管理戦略が必要になります。LC-MS/MSによる超高感度分析が求められる背景にも、この「極微量でも見逃せない」という性質があります。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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