用語集

フローセル」とは?

別名・英語表記:flow cell

液体サンプルを一定の流れで流しながら光学的に撮像・計測するための、装置内部に組み込まれた薄い流路構造体。

フローセルとは、液体サンプルを連続的に流しながら光学計測を行う装置内の薄い流路構造体です。細胞の計数や分子間相互作用の速度論解析など、「流しながら測る」という動作原理が測定の精度と再現性を左右するため、装置選定や実験設計において意識すべき核心的な要素となります。

フローセルの中で何が起きているか

サンプルが装置に投入されると、内部で色素と混合されたうえでフローセルへ送られ、多数の細胞が連続的に撮像されます。取得された画像は装置のアルゴリズムがリアルタイムで解析し、細胞のサイズ、円形度、染色状態といった特徴量をもとに一個ずつ生細胞・死細胞を判定・計数します。流路に細胞を一列に近い状態で通過させることで、個々の細胞をばらばらに識別できる点がフローセル方式の特徴です。

BLI方式と比べたときの位置づけ

分子間相互作用の測定においては、バイオセンサーをサンプルに浸して測るBLI方式と、フローセルにサンプルを流して測るSPR方式が対比されます。BLI方式が多検体を並列にスクリーニングすることに向くのに対して、フローセル方式のSPRは精密な速度論解析に向くとされています。フローセルを使う方式は、サンプルを連続的に供給し続けられる構造ゆえに、結合・解離の時間変化を細かく追うことができます。

カウントスライドとの使い分け

細胞計数の文脈では、フローセルはカウントスライドと並んでサンプル導入の選択肢として挙げられます。いずれも取得画像をアルゴリズムで解析する点は共通ですが、フローセルは液体を流し続ける連続的な計測に対応する構造を持つ点で異なります。装置や測定目的に応じてどちらを選ぶかが実務上の判断となります。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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