細胞株開発・クローン選抜
候補クローンや培養細胞の汚染確認に使われる。
- 候補クローン確認
- 汚染確認
マイコプラズマ試験は、細胞培養においてマイコプラズマ汚染の有無を確認するための試験です。マイコプラズマは細菌よりも小さく、一般的な無菌試験では検出できない場合があります。培養細胞に感染すると、細胞増殖、代謝、遺伝子発現、タンパク質産生、品質評価結果などに影響することがあるため、細胞を扱う工程では重要な汚染確認項目になります。
マイコプラズマ試験は、細胞培養の品質管理と安全性確保を目的として行われます。汚染は培地の濁りや細胞形態の変化だけでは気づきにくいため、PCR法、リアルタイムPCR法、培養法、DNA染色法、発光法、受託試験などを使い分けて確認します。
研究開発段階では迅速に確認できるPCR法や発光法が使われることが多く、GMP製造や規制対応では、薬局方やガイドラインに沿った試験法、バリデーション済みの迅速法、外部受託試験などが使われます。
一般的には、細胞培養上清や細胞懸濁液を採取し、目的に応じた試験法でマイコプラズマ汚染の有無を確認します。
マイコプラズマ試験には複数の方式があります。代表的なPCR法(迅速)と培養法(規制対応)を比較します。
開発段階では迅速性を重視してPCR法や発光法を使い、GMPや規制対応では培養法、指標細胞を用いたDNA染色法、バリデーション済みのNAT法、受託試験などを組み合わせることがあります。
生きたマイコプラズマ
マイコプラズマDNA
数週間かかる場合がある
数時間〜1日程度
規制対応、確認試験、薬局方試験
迅速確認、工程管理、スクリーニング
古典的で規制対応に使われやすい
迅速で高感度
時間がかかる、培養できない種への対応に注意
阻害物質、偽陽性・偽陰性、バリデーションに注意
セルバンク試験、GMP品質試験
開発段階、細胞治療、工程内管理
| 試験方式 | 内容 | 向く用途 |
|---|---|---|
| リアルタイムPCR法 | マイコプラズマDNAを増幅・検出する方法 | 迅速確認、工程管理、細胞治療、バイオ医薬品製造 |
| 通常PCR法 | PCR増幅後に検出する方法 | 研究用途、スクリーニング |
| 培養法 | 液体培地・寒天培地などで培養して確認する方法 | GMP品質試験、薬局方対応 |
| DNA染色法 | Hoechstなどの蛍光染色によりマイコプラズマ由来DNAを観察する方法 | 研究用途、確認試験 |
| 発光法 | マイコプラズマ由来酵素活性などを発光で検出する方法 | 簡易スクリーニング、培養管理 |
| 受託試験 | 専門機関にサンプルを送り、規制対応試験として実施する方法 | GMP、品質保証、申請資料対応 |
マイコプラズマ試験は、細胞を扱う工程で広く使われます。
候補クローンや培養細胞の汚染確認に使われる。
MCB、WCB作製時の品質試験として使われる。
培養開始前後の細胞状態確認、汚染確認に使われる。
工程中の異常確認、品質管理、逸脱調査に関係する。
原料細胞、培養細胞、最終製品の安全性確認に使われる。
細胞加工工程や品質管理で使われる。
Producer Cellや製造細胞の汚染確認に使われる。
品質保証、出荷判定、規制対応試験として使われる。
マイコプラズマ試験は、細胞を扱うモダリティーで広く使われます。