細胞株開発・クローン選抜
候補細胞株や製造細胞の安全性評価に関係する。
- 細胞株評価
ウイルス安全性試験は、細胞株、セルバンク、原材料、培養上清、中間体、最終製品などに、外来性ウイルスや潜在的なウイルス汚染がないかを確認するための試験です。in vitro/in vivo外来性ウイルス試験、種特異的ウイルスPCR、逆転写酵素活性試験、電子顕微鏡観察、NGSによる外来性ウイルス検出、ウイルスクリアランス試験などがあります。
ウイルス安全性試験は、バイオ医薬品や細胞由来製品の安全性を確保するために実施されます。細胞株やセルバンクに外来性ウイルスが混入していないか、製造工程でウイルスが除去・不活化されるか、原材料や未精製バルクにウイルスリスクがないかを確認します。
ウイルス安全性試験は、試験対象に応じて受託試験機関へサンプルを送付し、適切な試験法を選択して実施することが多いです。
ウイルス安全性では、この2つが混同されやすいですが、目的が異なります。
外来性ウイルス試験は「ウイルスがいないかを見る試験」、ウイルスクリアランス試験は「仮にウイルスが入っても工程で除去・不活化できるかを見る試験」と考えるとわかりやすくなります。
製造工程がウイルスを除去・不活化できるかを確認する
サンプル中にウイルス汚染がないかを確認する
精製工程、低pH処理、ウイルスろ過、クロマト工程
セルバンク、未精製バルク、原材料、細胞基材
モデルウイルスを添加して除去・不活化能を評価
in vitro試験、in vivo試験、PCR、NGS、TEMなど
工程のウイルス除去・不活化性能の確認
汚染の有無や安全性の確認
工程バリデーション、申請資料、GMP製造
セルバンク特性解析、ロット試験、原材料評価
| 試験方式 | 内容 | 向く用途 |
|---|---|---|
| in vitro外来性ウイルス試験 | 指標細胞に接種し、細胞変性効果・赤血球吸着などを確認する | セルバンク、未精製バルク、外来性ウイルス確認 |
| in vivo外来性ウイルス試験 | 動物や発育鶏卵などを用いて外来性ウイルスを確認する | 伝統的な規制対応試験、一部の原材料評価 |
| 種特異的ウイルスPCR | マウス、ハムスター、ウシ等に関連するウイルスをPCRで確認する | CHO細胞、動物由来原材料のリスク評価 |
| 逆転写酵素活性試験 | レトロウイルス様粒子や逆転写酵素活性を確認する | CHO細胞、ハイブリドーマ、レトロウイルス評価 |
| TEM観察 | 電子顕微鏡でウイルス様粒子を観察する | セルバンク、未精製バルク、ウイルス様粒子確認 |
| NGS/HTS外来性ウイルス検出 | 核酸を網羅的に解析し、既知・未知ウイルスを検出する | 外来性ウイルス検出、迅速法、従来法の補完・置換 |
| ウイルスクリアランス試験 | モデルウイルスを添加し、工程での除去・不活化能を評価する | Protein A、低pH不活化、ポリッシュ、ウイルスろ過 |
| 受託試験 | 外部機関にサンプルを送り、GMP対応試験として実施する | 申請資料、GMP品質試験、セルバンク特性解析 |
ウイルス安全性試験は、細胞由来の製造工程やバイオ医薬品製造で広く使われます。
候補細胞株や製造細胞の安全性評価に関係する。
MCB、WCB、EOPC/EOPCBのウイルス安全性評価に使われる。
未精製バルク、培養上清、細胞破砕液などの確認に使われる。
未精製バルク試験、工程液のウイルス安全性確認に関係する。
ウイルスクリアランス試験の一部として評価される。
抗体医薬における主要なウイルス不活化工程として評価される。
AEX、CEX、HIC等のウイルス除去能評価に関係する。
ウイルス除去性能の評価に関係する。
品質保証、申請資料、規制対応試験として使われる。
ウイルス安全性試験は、細胞を使うバイオ医薬品やウイルスベクター、細胞治療製品で重要になります。