選び方 — Cell Culture Media
細胞培養培地の選び方
何を作るかで、どの培地を選ぶか?
培地は「何を・どの細胞で作るか」で根本的に変わります。抗体(CHO)、ウイルスベクター(HEK293)、細胞治療(T細胞)、iPS・幹細胞、微生物発酵——モダリティと宿主細胞から培地カテゴリをたどり、生産性や細胞の質をどの分析で確かめるかまで整理します。
培地選定の出発点は「宿主細胞とモダリティ」です。同じバイオ医薬品でも、抗体を安定発現するCHOと、ウイルスを一過性発現で作るHEK293、そして生きた細胞そのものが製品になる細胞治療では、必要な培地も評価軸もまったく違います。まず何を作るかを決め、そこから培地・フィードを選びます。
選ぶときに見る軸
宿主細胞・モダリティCHO/HEK293/T細胞/iPS・幹細胞/微生物のどれか。ここで見る培地カテゴリが決まる。
発現方式安定発現(抗体)か、一過性発現(ウイルスベクター)か。培地・フィード設計が変わる。
組成の規定度無血清・化学組成規定(CD)・動物由来成分フリー(ADCF)など、規制・再現性の要求。
フィード戦略フェドバッチか灌流か。フィード培地の設計と供給計画が生産性を左右する。
GMPグレード臨床・商用ではGMPグレード培地とサプライヤーの供給能力・変更管理が要件。
選択肢と、なぜそれを選ぶか
抗体医薬の主役であるCHO細胞用の基礎培地とフィード。高い細胞密度と力価を狙い、糖鎖などの品質も左右するため、基礎培地とフィードの組み合わせで作り込みます。
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AAVやレンチウイルスの製造、抗体の一過性発現に使うHEK293向け。トランスフェクション効率やベクター収量に効くため、製造プラットフォームに合った培地を選びます。
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T細胞・CAR-T培養では、培地そのものが製品の細胞の質(増殖・表現型)を決めます。閉鎖系・GMP・動物由来成分フリーなど、細胞治療特有の要求が強い領域です。
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iPS・幹細胞は「未分化を保つ」培地と「狙った細胞へ分化させる」培地を使い分けます。目的(維持か分化か)でカテゴリが分かれます。
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大腸菌の高密度発酵では、炭素源やフィードを含む発酵培地の設計が生産性を決めます。哺乳細胞とはまったく別の培地体系です。
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深掘りシードトレイン(培養の立ち上げ)→各カテゴリのメーカー・製品はカタログから表示しています。仕様の確認や見積は、各メーカーの製品ページ(外部)でご確認ください。