出荷試験・規格試験
不溶性微粒子試験で、10 µm 以上と25 µm 以上の粒子の数を上限と比べます。
- USP〈788〉
光遮蔽法(LO、light obscuration)の微粒子計数装置は、細い流路を流れる液にレーザー光を当て、粒子が光を遮った量から大きさを求めて、粒子を1個ずつ数える装置です。
注射剤の不溶性微粒子試験(USP〈788〉、日本薬局方 6.07、EP 2.9.19)では、まず光遮蔽法で10 µm 以上と25 µm 以上の粒子を数えます。
粒子がセンサの光路を横切ると、検出器に届く光が一瞬だけ減ります。減る量は粒子の投影面積に応じて大きくなるため、大きさの決まったポリスチレンラテックス(PSL)の標準粒子で作った校正曲線から、粒子の大きさを PSL 相当の径として求めます。光が減った回数が粒子の数で、これを通した液量で割って1 mL あたりの個数を求めます。
この方法は速く再現性が高いため、薬局方の試験で最初に使われます。一方で、屈折率が水に近い透明なタンパク質の粒子は光をあまり遮らず、小さく見積もられたり数え落とされたりします。泡やシリコーン油の液滴も、粒子と区別せずに数えます。
基本的には、試料を泡が出ないように混ぜて必要に応じて脱気し、決めた量を数回に分けてセンサに通して粒子を数えます。以下は USP〈788〉の光遮蔽法の流れです。
どちらもサブビジブル粒子を数えますが、大きさの決め方が違うため、同じ試料でも数が一致するとは限りません。
規格の判定は光遮蔽法で行い、数え落としと粒子の種類はフローイメージングで補うのが、いまの組み方です。
流れる粒子を撮影し、画像から大きさと形を求める
粒子が遮った光の量から大きさを求める
画像の輪郭から求めた径(円相当径など)
PSL 標準粒子で校正した相当径
輪郭が写るため拾いやすい
小さく見積もる、数え落とすことがある
形から凝集体・シリコーン油・気泡を分けられる
区別しない
光遮蔽法を補う直交法(USP〈1787〉で解説)
不溶性微粒子試験の第1法
製剤開発・安定性試験での粒子の特性解析
出荷試験・規格試験
数値は日本薬局方 6.07・EP 2.9.19 と調和しています。上限を超えた製品は、顕微鏡粒子計数法の結果で判定します。
| 製品の容量 | 10 µm 以上 | 25 µm 以上 |
|---|---|---|
| 100 mL 以下(小容量の注射剤) | 1容器あたり6,000個以下 | 1容器あたり600個以下 |
| 100 mL を超える(大容量の注射剤) | 1 mL あたり25個以下 | 1 mL あたり3個以下 |
| タイプ | 内容 | 向く用途 |
|---|---|---|
| シリンジサンプラー一体型 | シリンジで決まった量を引き、試験法の手順と記録まで1台で行う | 出荷試験・規格試験 |
| センサ+コントローラ | パーティクルセンサをコントローラにつないで測る | 測定の系を組む用途、インラインの測定 |
| SPOS(光遮蔽と散乱) | 遮った光と散乱した光の両方から粒子を数える | 広い大きさの範囲を測る用途 |
| 光遮蔽とフローイメージングの複合機 | 同じ試料から光遮蔽法の計数と粒子の画像を得る | 規格試験の数に画像を添える |
光遮蔽法の計数装置は、注射剤の品質試験と製剤開発で使います。
不溶性微粒子試験で、10 µm 以上と25 µm 以上の粒子の数を上限と比べます。
保存中に増える粒子を、決めた時点ごとに数えます。
処方や容器の違いで、粒子の増え方を比べます。
USP〈787〉の小容量の方法で、量の少ない検体を測ります。
USP〈789〉の点眼剤の微粒子試験にも使います。
ろ過、充填、容器、ゴム栓から入る粒子を調べます。
各工程で広く使われる基準法・装置・試薬は、各モダリティの工程マップで製造の流れに沿って確認できます。
掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)