品質特性・分析

核型・ゲノム健全性とは?

細胞治療・再生医療では、長期培養や遺伝子改変で染色体異常やゲノム変異が蓄積しうる。核型・ゲノム健全性の評価は、細胞製品の遺伝的安定性と安全性を確認する基盤試験です。

ゲノム健全性を見る理由
長期培養・継代で染色体異常が起こりうる
遺伝子改変はオフターゲット変異を生みうる
遺伝的安定性は安全性・規格に直結する
分類
品質特性(分析)
主な手法
Gバンド核型分析 / デジタル核型(SNP/CGHアレイ) / NGS(WGS/標的) / STR/同一性 / dPCRベース迅速核型(hPSC再発性CNVパネル) / FISH(蛍光in situハイブリダイゼーション) / 光学ゲノムマッピング(OGM)
代表的な基準法
Gバンド分染核型分析(20分裂中期、ISCN記載)
主な管理パラメータ
解析メタフェーズ数(Gバンドは通常20分裂中期、希少クローンは検出力担保のため増数を検討) / バンド分解能(450〜550バンド水準、ISCN記載) / 培養細胞の分裂指数・コルセミド処理時間(良質な分裂中期確保) / 継代数/培養日数(同一ロットでの経時比較、ISSCRは継代ごと〜定期的監視を推奨) / アレイ/NGSの検出分解能(CNVサイズ下限 >1 Mb〜25 kb)とSNPアレル裏付けの有無 / モザイク検出感度(dPCR 20%、OGM 5% VAF など手法別下限)
関連分析
残存未分化細胞・造腫瘍性 / フロー特性解析 / 同一性確認

手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
Gバンド核型分析分裂中期染色体を分染し顕微観察数的・構造的な染色体異常古典的・全体像の把握
デジタル核型(SNP/CGHアレイ)アレイで全ゲノムのコピー数を解析微細な欠失・重複(CNV)高分解能の構造異常検出
NGS(WGS/標的)配列解析で変異・構造変異を検出SNV・挿入欠失・オフターゲット遺伝子改変の網羅評価
STR/同一性短鎖反復多型で由来を同定取り違え・クロスコンタミ同一性の担保
dPCRベース迅速核型(hPSC再発性CNVパネル)既知再発性異常領域をデジタルPCRでコピー数定量20q11.21等の再発性CNV(200 bp分解能・20%モザイク)Gバンドを補完する高感度・短納期の定期QC
FISH(蛍光in situハイブリダイゼーション)標的座位を蛍光プローブで可視化特定の数的異常・転座・微細欠失の確証Gバンド/アレイ陽性所見の部位特異的な別の方法での確認
光学ゲノムマッピング(OGM)長鎖DNAをナノチャネルで標識・画像化しSVを検出転座・逆位・複雑再構成・CNV(500 bp・5% VAF)NGS/古典法が見落とす構造変異の網羅検出
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