品質特性・分析

固形製剤の品質試験とは?(溶出・含量均一性・硬度)

錠剤・カプセルなどの固形製剤では、溶出試験・含量均一性・硬度/摩損度/崩壊が、有効性と品質の一貫性を保証する。固形製剤試験は製剤の規格と製造管理の中核をなします。

固形製剤を試験する理由
溶出は体内での薬物放出を反映
含量均一性は用量の一貫性を担保
硬度・崩壊は製造・取扱い品質を示す
分類
品質特性(分析)
主な手法
溶出試験(USP装置1/2) / 含量均一性(HPLC/UV) / 硬度/摩損度/崩壊 / 崩壊試験(USP <701>/Ph.Eur. 2.9.1) / 質量偏差による含量均一性(USP <905> Weight Variation) / 溶出プロファイル比較(f2 類似性因子)
代表的な基準法
溶出試験(USP <711> 装置2=パドル)+含量均一性(USP <905>/HPLCまたはUV)
主な管理パラメータ
溶出:装置種別(1バスケット/2パドル)・回転数(パドル通常50–75rpm、バスケット50–100rpm) / 溶出:媒体組成・容量(通常900mL)・脱気・温度37±0.5℃・シンカー有無 / 溶出:シャフト振れ(中心軸から≤2mm)・パドル下端と容器底の距離25±2mm・サンプリング時点と位置 / 含量均一性:n(第1段階10個、第2段階追加20個=計30個)・参照値M・標的含量T / 含量均一性:AV=|M−X̄|+k·s(k=2.4[n=10]/2.0[n=30])の許容定数 / 硬度:破断力(N or kp)・荷重速度・サンプル方向
関連分析
固体物性(多形・粒子径) / 類縁物質 / 一般試験(pH等) / 固体物性 / 一般試験(pH・浸透圧)

手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
溶出試験(USP装置1/2)規定液中で溶出を経時測定薬物放出プロファイル有効性・同等性の指標
含量均一性(HPLC/UV)個々の製剤を定量製剤間の含量ばらつき用量精度の確認
硬度/摩損度/崩壊物理試験で強度・崩壊を評価機械的強度・崩壊時間製造・取扱い品質
崩壊試験(USP <701>/Ph.Eur. 2.9.1)バスケットラック装置で規定媒体(37±2℃)中に上下動させ崩壊時間を測定完全崩壊までの時間(各錠)溶出の前段品質・即放性製剤の放出性スクリーニング
質量偏差による含量均一性(USP <905> Weight Variation)個々の製剤質量と平均含量から含量を推定し均一性を評価製剤間の含量均一性(質量ベース)高含量率・均質製剤で含量均一法に代替可能な簡便法
溶出プロファイル比較(f2 類似性因子)参照と試験ロットの経時溶出を多点で比較しf2値を算出プロファイル類似性(f2≥50で類似)処方/工程変更時の同等性・後発品の同等性評価
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