知っておきたいこと
3つの事業と拠点
Lonzaは1897年にスイスのアルプスで創業しました。同社によると、医薬品の受託製造は40年以上続けています。従業員は約20,000人で、拠点は5大陸の30か所以上です。
受託の事業は3つに分かれています。抗体などのバイオ医薬品はIntegrated Biologicsが受け持ちます。低分子とADCはAdvanced Synthesis、細胞・遺伝子治療と微生物、mRNAはSpecialized Modalitiesの担当です。
拠点一覧には39か所が載っていて、欧州が19、米州が14、アジアが6です。スイスのフィスプとシュタイン、米国のポーツマス、バカビル、ベンド、ヒューストン、アジアのシンガポールや中国の南沙などが並びます。カプセルと健康食品の原料の事業は、別の一覧に分けています。
結合体(ADC)の受託と技術のライセンス
同社は2006年に、ADCを中心とする結合体の受託を始めました。いまは細胞毒性のない薬物を載せる結合体にも広げています。結合工程の開発、原薬の製造、分析に加え、標的に結合する組換えタンパク質もつくります。DNAから治験申請(IND)までを15か月で進めるプログラム(Ibex Design ADC)もあります。
同社は製造を受けるだけでなく、ADCの技術を他社に使わせる契約も結んでいます。2026年5月にはBristol Myers Squibbが、同社のADC技術のライセンスを受けました。6月にはAmMax BioとAntharis Therapeuticsが続いています。逆に、外の技術を取り込む契約もあります。7月にはNona Biosciencesから、血液脳関門を通す技術(TfR1)の権利を得ました。10月には、韓国QurientのCDK7阻害剤を、2種類の薬物を載せるADCに使う独占契約を結びました。
低分子と高薬理活性の原薬
低分子では、原薬と中間体、製剤の開発と製造を受けます。製剤では、溶けにくい薬の吸収を高める技術と、少ない量で効く高薬理活性の薬に力を入れていると同社は説明しています。吸収を高める方法には、非晶質の固体分散、噴霧乾燥、溶融押出があります。
原薬の開発では、AIを使った合成経路の探索も受けます。2025年5月には、原薬の開発を効率よく進める仕組み(Design2Optimize)を始めました。2026年9月には、米国で商用の噴霧乾燥の設備を増やすと発表しています。
日本の拠点
同社の拠点一覧には、東京も載っています。日本法人のロンザジャパン株式会社は、バイオサイエンス事業部の日本語サイトで研究用の製品を案内しています。幹細胞・免疫細胞・初代細胞と培地、遺伝子導入装置のNucleofector、マイコプラズマとエンドトキシンの試験製品などです。
同じサイトでは、細胞と培地をカスタムでつくる受託製造(CellBio Service)を紹介しています。GMPの製造と品質管理のためのプラットフォーム(MODA)も扱っています。
日本からの相談先
同社は日本の展示会にも出ています。2026年10月9日のBioJapan(パシフィコ横浜)では、米国ウォーカーズビルの拠点の研究者が話すランチョンセミナーを案内していました。
英語の公式サイトには、問い合わせのページ(Contact Us)と、薬事の支援(Regulatory Support)のページがあります。研究用の細胞や試薬については、ロンザジャパンの日本語サイトのお問い合わせのページで受けています。





