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2026.10.12•Lonza

Lonza、韓国QurientのCDK7阻害剤を独占導入、デュアルペイロードADC用の既製リンカー・ペイロード「SYN-duo CC」

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Photo: Google DeepMind / Unsplash

スイスのCDMO(医薬品の開発製造受託企業)大手のLonzaは10月12日、韓国の臨床段階のバイオ企業Qurientと、Qurientが持つCDK7阻害剤をデュアルペイロードADCに使う独占ライセンス契約を結んだと発表しました。デュアルペイロードADCは、作用の違う2種類の薬物(ペイロード)を1本の抗体に載せる抗体薬物複合体です。第1弾として、トポイソメラーゼI(TOP1)阻害剤のエキサテカンとQurientのCDK7阻害剤を組み合わせた既製のリンカー・ペイロード「⁠SYN-duo CC⁠」を用意しました。契約金額や、抗体1本に2種類をそれぞれ何個載せる設計なのかは公表していません。

TOP1阻害剤にCDK7阻害剤を重ねる組み合わせ

エキサテカンはカンプトテシン系のTOP1阻害剤で、DNAの切断と再結合を担う酵素を止め、がん細胞のDNAに傷を残します。第一三共のトラスツズマブ デルクステカンが運ぶDXdも、この系統の薬物です。CDK7は、細胞周期の進行と遺伝子の転写の両方に関わるリン酸化酵素です。Lonzaによれば、SYN-duo CCはCDK7阻害剤がTOP1阻害剤の働きを強めるように組んだ形式で、1つの標的治療の中で両方を効かせることを狙います。契約のもとでLonzaは、自社の既存の技術基盤を使い、QurientのCDK7阻害剤とほかのペイロードとの新しい組み合わせも作れます。

既製のリンカー・ペイロードという売り方

2種類の薬物を1本の抗体に載せるには、どちらをどこに何個つなぐかを決めなければなりません。抗体のリジンやシステインに無作為につなぐ従来のやり方では、2種類の比がそろった分子を狙って作れず、結合位置を先に決める部位特異的結合を使うのが前提です。品質の面でも、DAR(抗体1本あたりの薬物数)を薬物ごとに測り分ける分析が要ります。しかもどちらも毒性の強い化合物で、合成には封じ込めの設備が欠かせません。

開発する企業にとって、既製のリンカー・ペイロードは、2種類の薬物とリンカーを一から設計して合成する前に、自社の抗体につないで評価を始めるための選択肢です。LonzaのAdvanced Synthesis部門を率いるChristian Seufert氏は、初期の技術評価から開発、製造、商業化までを支える力が強まるとコメントしています(発言は編集部訳)。技術を入口に、その先の製造の受託へつなげる狙いがうかがえます。同社は6月に、スイスのVispでペイロード・リンカーの商業規模の製造能力を足すと発表しており、稼働は2028年の見込みです。委託先を選ぶ側は、既製の組み合わせで立ち上がりを早められる一方、ライセンスの条件が製造先の選び方にどう効くかも確かめておく必要があります。

2種類の薬物を載せるADCでは、組み合わせと載せ方を決める設計が最初の関門です。Lonzaはそこを既製品として差し出し、その先の開発と製造の受託までを自社で引き受ける形をつくろうとしています。

※ 本ページは2026年10月12日のLonzaの発表をもとにした紹介です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。

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本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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