工程1:本培養・上流
ADCの土台となる抗体を、狙った量と品質で安定に得るための起点工程
Standard Process Map抗体医薬
この基準工程マップは、抗体薬物複合体(ADC)の製造と分析を、抗体の用意 → コンジュゲーション → 精製 → 製剤 → 品質特性解析の順に整理しています。最適な手法は結合化学(システイン/リジン/部位特異的)や目標DARで変わるため、代替・補完法も併記します。
製法の条件で切り替える
◇の付いた5工程は、この条件で基準法が変わります。
工程名を押すと、その工程の説明へ移ります。工程を押すと、その場で詳しい説明が開きます。◇は条件で基準法が変わる工程です。
製法の条件で切り替える
◇の付いた5工程は、この条件で基準法が変わります。
ADCの土台となる抗体を、狙った量と品質で安定に得るための起点工程
培養液から細胞と微粒子を除き、Protein A負荷に適した清澄液を得るため
培養液中の大量の不純物からFcを特異捕捉し、純度を一気に引き上げる工程
Protein A溶出後にエンベロープウイルスを酸性条件で不活化する必須のウイルスクリアランス工程
残存するHCP・DNA・凝集体・ウイルスを削り、安全な原薬抗体に仕上げる工程
ポリッシング後にパルボ等の小型ウイルスをサイズ排除で物理除去する必須工程
鎖間ジスルフィドを部分還元しチオールを露出、DARの起点を精密制御する工程
部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では
EndoS/EndoS2エンドグリコシダーゼによるAsn297 N型糖鎖のトリミング(脱糖鎖)
露出チオールに薬物リンカーを付加し、狙いのDARに合わせ込む結合工程
部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では
mTG触媒によるトランスアミド化(Q295側鎖アミドとリンカー一級アミンの架橋)
結合反応後に未反応の薬物リンカーをクエンチし過剰ペイロードを除去前に不活化する工程
部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では
mTGの除去・不活化による反応停止(後続のProtein A/クロマト工程で酵素と過剰リンカーを除去)
効き目と安全性を左右する最重要品質特性、平均DARと搭載分布を測る工程
部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では
DAR均一性確認はLC-高分解能質量分析(インタクト/サブユニットMS)が主
薬物が正しい場所に正しい数だけ付いたかを質量で精密確認する構造同定工程
効力低下や免疫原性の元となる凝集体量と単量体割合を測る純度試験工程
脱アミドや薬物結合による電荷変化を分け、酸性・塩基性変異体量を測る工程
全身毒性の原因となる未結合薬物や分解物を高感度で測り規格内を確認する工程
標的結合と細胞殺傷力を測り、ロットごとの効力が一定であることを保証する工程
残存HCP・DNA・Protein A漏出を高感度測定し規格以下まで除けたか確認する工程
注射剤として菌や発熱物質の非混入を保証し、安全な投与を担保する必須工程
公開情報にもとづく一般的な整理です。実際の構成は条件により異なります。