Standard Process Map抗体医薬

ADC製造 基準工程マップ

この基準工程マップは、抗体薬物複合体(ADC)の製造と分析を、抗体の用意 → コンジュゲーション → 精製 → 製剤 → 品質特性解析の順に整理しています。最適な手法は結合化学(システイン/リジン/部位特異的)や目標DARで変わるため、代替・補完法も併記します。

19工程6フェーズ原料2種(別マップ)

製法の条件で切り替える

◇の付いた5工程は、この条件で基準法が変わります。

全体像

工程名を押すと、その工程の説明へ移ります。工程を押すと、その場で詳しい説明が開きます。◇は条件で基準法が変わる工程です。

原料(別マップ)
  1. 培養・産生2工程
    1. 01本培養・上流
    2. 02ハーベスト・清澄化
  2. 精製4工程
    1. 03キャプチャー
    2. 04ウイルス不活化
    3. 05ポリッシング
    4. 06ウイルス除去ろ過
  3. コンジュゲーション3工程
    1. 07部分還元(条件で分岐)
    2. 08薬物リンカーの結合(条件で分岐)
    3. 09クエンチ(反応停止)(条件で分岐)
  4. 精製1工程
    1. 10限外ろ過・ダイアフィルトレーション(条件で分岐)
  5. 製剤・充填1工程
    1. 11フィル&フィニッシュ
  6. 品質特性・分析8工程
    1. 12DAR測定(条件で分岐)
    2. 13質量分析・ペプチドマッピング
    3. 14SEC/純度試験
    4. 15電荷不均一性/icIEF
    5. 16遊離薬物定量
    6. 17力価/結合性試験
    7. 18工程由来不純物試験
    8. 19無菌・エンドトキシン試験

製法の条件で切り替える

◇の付いた5工程は、この条件で基準法が変わります。

培養・産生(2工程)

精製(4工程)

コンジュゲーション(3工程)

工程7:部分還元

◇ 分岐

鎖間ジスルフィドを部分還元しチオールを露出、DARの起点を精密制御する工程

基準法TCEP(または DTT)による鎖間ジスルフィドの部分還元

部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では

EndoS/EndoS2エンドグリコシダーゼによるAsn297 N型糖鎖のトリミング(脱糖鎖)

工程8:薬物リンカーの結合

◇ 分岐

露出チオールに薬物リンカーを付加し、狙いのDARに合わせ込む結合工程

基準法マレイミド系薬物リンカーの付加(システイン結合型コンジュゲーション)

部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では

mTG触媒によるトランスアミド化(Q295側鎖アミドとリンカー一級アミンの架橋)

工程9:クエンチ(反応停止)

◇ 分岐

結合反応後に未反応の薬物リンカーをクエンチし過剰ペイロードを除去前に不活化する工程

基準法N-アセチル-L-システイン(NAC)添加によるマレイミドクエンチ(未反応マレイミド比で過剰添加)

部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では

mTGの除去・不活化による反応停止(後続のProtein A/クロマト工程で酵素と過剰リンカーを除去)

精製(1工程)

工程10:限外ろ過・ダイアフィルトレーション

◇ 分岐

遊離薬物・溶媒を膜で除去し、最終処方バッファと濃度に整える精製工程

基準法タンジェンシャルフローろ過(TFF)によるUF/DF(濃縮+バッファ交換、遊離薬物・溶媒クリアランス)

部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では

TFFによるUF/DF(+必要に応じProtein Aアフィニティ再精製による過剰amino-BCN/mTG除去)

製剤・充填(1工程)

品質特性・分析(8工程)

工程12:DAR測定

◇ 分岐

効き目と安全性を左右する最重要品質特性、平均DARと搭載分布を測る工程

基準法疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるDAR・薬物搭載分布測定

部位特異的結合(酵素的・mTGトランスグルタミナーゼ)では

DAR均一性確認はLC-高分解能質量分析(インタクト/サブユニットMS)が主

工程14:SEC/純度試験

効力低下や免疫原性の元となる凝集体量と単量体割合を測る純度試験工程

基準法サイズ排除クロマトグラフィー(SEC-HPLC)による凝集体・単量体定量

工程15:電荷不均一性/icIEF

脱アミドや薬物結合による電荷変化を分け、酸性・塩基性変異体量を測る工程

基準法イメージドキャピラリー等電点電気泳動(icIEF)による電荷バリアントプロファイリング

工程16:遊離薬物定量

全身毒性の原因となる未結合薬物や分解物を高感度で測り規格内を確認する工程

基準法逆相HPLC(必要に応じLC-MS/MS)による遊離薬物・関連低分子の定量

公開情報にもとづく一般的な整理です。実際の構成は条件により異なります。

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