工程1:宿主・コンストラクト設計
◇ 分岐糖鎖不要なFabを大腸菌で安価に作り、鎖間ジスルフィドを正しく組ませる発現様式の選択。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
CHO等の哺乳類細胞を宿主とし、シグナルペプチド付きscFv-Fc/Fc融合コンストラクトを培養上清へ分泌発現させる設計
Standard Process Map抗体医薬
この基準工程マップは、抗体フラグメント(Fab・scFv・VHHなど)の製造と分析を、発現→精製→製剤→品質特性解析の順に整理しています。最適な手法は形式・発現宿主(大腸菌か哺乳類か)・半減期設計で変わるため、各工程に代替・補完法も併記しています。
製法の条件で切り替える
◇の付いた8工程は、この条件で基準法が変わります。
工程名を押すと、その工程の説明へ移ります。工程を押すと、その場で詳しい説明が開きます。◇は条件で基準法が変わる工程です。
製法の条件で切り替える
◇の付いた8工程は、この条件で基準法が変わります。
糖鎖不要なFabを大腸菌で安価に作り、鎖間ジスルフィドを正しく組ませる発現様式の選択。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
CHO等の哺乳類細胞を宿主とし、シグナルペプチド付きscFv-Fc/Fc融合コンストラクトを培養上清へ分泌発現させる設計
高密度まで増やしてから誘導し、早期溶菌とプロテアーゼ分解を抑えて収量と品質を両立させる運転管理。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
化学的に規定された培地でのCHOフェドバッチ培養(例:37℃・8% CO₂・振盪/撹拌懸濁)
蓄積した目的物の遊離法を誤ると宿主タンパク・DNAが混入し後段精製負荷が跳ね上がるため。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
目的物は培養上清に分泌されるため、浸透圧ショック/熱抽出によるペリプラズム遊離は行わない
濁った抽出液は樹脂目詰まりを起こすため、捕捉前に清澄化が必須
Fc非保有のFabを軽鎖/CH1で特異捕捉し、宿主不純物・DNA・エンドトキシンを一段で除く。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
Fc領域を介したProtein A(または改良型Protein A)アフィニティクロマトグラフィーで一段捕捉する
変性状態のフラグメントを正しい立体へリフォールディングしなければ結合活性が出ず、凝集と競合する条件設計が収率を左右。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
CHOの分泌(小胞体)経路が酸化的環境を提供し、ジスルフィド結合は発現中に正しく形成されるため、段階的脱変性+酸化還元リフォールディングは実施しない
捕捉後に残る凝集体・宿主タンパク・変異体を電荷差で除き医薬品グレード純度に仕上げる工程。
小型Fabは腎排泄が速く、ヒンジCysへのPEG部位特異結合で滞留を延ばし投与頻度を下げる。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
Fcドメインを介したFcRnリサイクルにより血中半減期を確保するため、ヒンジ遊離チオールへの部位特異的マレイミドPEG化は行わない
大腸菌系最大の安全性課題であるエンドトキシンを規格まで落とし、ろ過で微粒子・微生物を除く。
原料・工程由来の外来性ウイルスをサイズ排除で除去する別の原理の工程
インタクト質量とペプチドマッピングで分子量・全配列・PTMを確認しロット間同一性を担保。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
インタクト質量分析に加え、N297近傍のFc N型糖鎖プロファイル評価を追加する
免疫原性に直結する凝集体含量とモノマー純度を測り規格内をロットごとに確認するCQA測定。
重鎖断片と軽鎖のジスルフィド結合が正しく組まれ遊離鎖・断片が無いかを定量する鎖完全性評価。
脱アミド等が変える電荷を等電点で分離定量し、酸性・塩基性ピークのロット間安定性を確認。
哺乳類細胞・scFv-Fc/Fc融合フラグメントでは
icIEF/CEXによる電荷バリアント評価の主たる管理対象が、脱アミド化等に加えてシアル酸付加などの糖鎖由来電荷種やC末端リジン残存・N末端ピログルタミン化へ広がる
標的への結合速度論を測り効く分子かを機能面で証明する、出荷判定に必須の力価試験。
大腸菌由来の残存HCP・DNA・エンドトキシンと無菌性を高感度で定量し患者安全を担保。
公開情報にもとづく一般的な整理です。実際の構成は条件により異なります。