用語集

細胞溶解」とは?

別名・英語表記:ライシス / 細胞溶解(ライシス) / Cell lysis / Lysis

界面活性剤や物理的破砕で細胞膜を壊し、細胞内に蓄積したカプシドを液中へ放出させる工程。

細胞溶解(ライシス)とは、界面活性剤や凍結融解などで細胞膜を破壊し、細胞内に蓄積したウイルス粒子を液中へ放出させる工程です。産生されたウイルス粒子が細胞の外へ出ずに内部に留まる性質を持つ場合、この工程を経なければ回収自体が成り立ちません。

なぜウイルスによって要否が分かれるか

ウイルスの種類によって、産生された粒子が細胞内に蓄積するかどうかが異なります。細胞内に蓄積するタイプでは、界面活性剤や物理的破砕で細胞膜を壊し、カプシドを液中へ放出させるライシス工程が必要です。一方、レンチウイルスのように産生された粒子が培養上清へ放出されるタイプでは、この工程は基本的に不要です。つまりライシスが必要かどうかは、対象ウイルスの生物学的な性質に依存しており、製造プロセスを設計する際に最初に確認すべき分岐点となります。

処理方法として挙げられる手段

ライシスに用いられる手段としては、界面活性剤による処理と凍結融解が挙げられます。界面活性剤は細胞膜の脂質二重層を可溶化することで膜を壊し、物理的破砕もカプシドを液中へ放出させる方法として用いられます。凍結融解は、細胞を凍結・解凍するサイクルによって膜を物理的に損傷させる手法です。いずれの方法も目的は細胞膜の破壊によるウイルス粒子の遊離であり、後続の精製工程へ粒子を引き渡すための前処理として位置づけられます。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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