分析 ・ 細胞・遺伝子・ウイルスベクター

ベクターコピー数(VCN)・形質導入率とは?

VCN(Vector Copy Number)は、細胞1個あたりに導入されたベクターの平均コピー数で、CAR-Tや遺伝子改変細胞の効力と安全性(挿入変異リスク)の指標です。

代表的な方法
デジタルPCR(ddPCR/dPCR)によるベクター標的/単一コピー参照遺伝子の二重測定とVCN算出

VCNを管理する理由

関わる規制ガイドライン

この試験を受ける会社・キット

9社
Charles RiverViral Vector Testing Services(ベクターコピー数解析)25年超のGMP試験実績を持つバイオロジクス試験部門。遺伝子・細胞治療の特性解析/ロット出荷試験の一環としてqPCR・ddPCRによるベクターコピー数測定を受託する。公式サイト
Eurofins BioPharma Product TestingGene Therapy Testing Services(ddPCR/qPCR)ATMP向けcGMP準拠CMC試験を10年以上提供。ddPCR・qPCR装置を備え、レンチ/レトロ/アデノ随伴ベクターおよびCAR-T製品のコピー数定量を含むベクター試験に対応する。公式サイト
TATAA BiocenterVector Copy Number (VCN) Analysis — GLPSWEDAC認定GLP/GCLPラボでqPCR・dPCRによるVCN測定を提供。FDA/EMA期待値(CAR-Tで1細胞あたり5コピー未満)に整合し、非臨床から臨床CMCまで対応する。公式サイト
Minerva AnalytixVector Copy Number Testing(デュプレックスqPCR)GenTSV認定ラボでICH準拠のデュプレックスqPCRによりVCNを定量。R&Dからロット出荷試験まで、ベクター系・細胞株との適合性確認やカスタム系の開発・バリデーションも行う。公式サイト
Avance BiosciencesddPCR CAR-T CNV / Vector Copy Number 解析2015年からddPCRサービスを提供。レンチ/レトロウイルス挿入トランスジーンのコピー数を2系のTaqManアッセイで内在遺伝子に正規化し、ICH/FDA準拠でGMP/GLP測定する。公式サイト
GT MolecularGT-Digital Vector Copy Number: WPRE Assay Kit(QIAcuity向け)WPRE標的とハウスキーピング遺伝子のデュアル検出によるdPCR VCNキット。WHO国際レンチウイルス標準で検証済み。自社ラボでの受託測定にも対応する。公式サイト
Minerva BiolabsMiQuant® CAR-T Cell Lenti – dPCRレンチウイルスベクターをヒトPCBP2遺伝子に対し標準曲線なしで絶対定量する凍結乾燥dPCRキット。QIAcuity/ddPCR/Absolute Q等に対応し工程内管理と出荷試験に使う。公式サイト
Bio-RadddPCR Copy Number / Cell & Gene Therapy AssaysQX200/QX600/QX700向けのddPCRコピー数測定アッセイ。多重化に対応し、CAR-T・遺伝子治療のベクターコピー数やウイルス力価測定を高精度に行う。公式サイト
Thermo Fisher ScientificAbsolute Q / QuantStudio dPCR(VCN・ウイルス力価アプリケーション)デジタルPCRプラットフォーム上でベクターコピー数とウイルス力価を測定するアプリケーションソリューション。細胞・遺伝子治療開発のCMC定量に用いる。公式サイト
103社分析・品質試験を受ける受託企業を探すメーカー・受託先企業のページで細胞治療の分析・品質試験を受ける会社を絞り込めます

形質導入率(導入された細胞の割合)と合わせて評価します。

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手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
デジタルPCR(ddPCR)ベクター配列を絶対定量VCN(copies/cell)高精度・標準非依存の主力
qPCR(リアルタイムPCR)標準曲線で相対定量VCNルーチン定量
フローサイトメトリー導入マーカー/CAR発現を細胞単位で検出形質導入率・CAR発現率細胞集団の導入割合
組込み部位解析(IS解析):NGSベースのLM-PCR/LAM-PCR+シーケンスゲノム-ベクター接合部を増幅して次世代シーケンスで網羅的に同定し、組込み部位の分布・クローン性を定量。VCNが捉えない「どこに・どれだけ偏って」入ったかを評価し、がん遺伝子近傍挿入やクローン優勢(挿入変異・がん化リスク)を検出する組込み部位の数・分布、クローン優勢度、がん遺伝子ホットスポット近傍挿入の有無VCN(平均コピー数)の安全性側を補完する別の方法での確認。FDAが長期フォローアップ文脈で求める挿入変異リスク評価に対応。NGS実施には library-prep を用いる
シングルセルレベルのベクターコピー分布解析細胞集団の平均VCNではなく、単一細胞ごとのコピー数分布を取得し、低コピー多数細胞と高コピー少数細胞の混在を可視化する。バルク平均が隠す高コピー画分を捉え、効力の不均一性と安全性リスクをより精緻に特性解析する細胞あたりコピー数のヒストグラム/分布、高コピー細胞画分バルクddPCRの平均値を補完。集団不均一性が効力・安全性に影響する細胞治療のキャラクタリゼーションを深化。シングルセル分注には single-cell-dispenser を活用
抗イディオタイプ抗体/標的抗原Fcを用いた形質導入率フロー測定Protein Lより特異性の高い、CAR可変領域を認識する抗イディオタイプ抗体や、標的抗原-Fc融合体でCAR陽性細胞を特異染色し形質導入率を測定。背景染色が低く偽陽性を抑え、VCNと組み合わせて陽性細胞あたりコピー数を補正するCAR/導入遺伝子陽性細胞割合(形質導入率)、染色強度(発現量)既存フロー法をProtein Lより高特異性の検出試薬で強化。VCN(平均)÷形質導入率で導入細胞あたりVCNに換算する別の原理の補正に必須