分析 ・ 細胞・遺伝子・ウイルスベクター

AAVの空・実カプセル比とは?

AAV製造では、ゲノムを内包した「実(full)カプセル」と、中身が空の「空(empty)カプセル」が生じます。

代表的な方法
沈降速度分析超遠心(SV-AUC、多波長検出)

空・実比を見る理由

関わる規制ガイドライン

この試験を受ける会社・キット

5社
PROGENAAV Titration ELISA(PRATV/PRAAV9 ほか血清型別)組み立て済みAAVカプシドのコンフォメーショナルエピトープを認識するサンドイッチELISAで、AAV1/2/3/5/6/8/9/rh10の全粒子・空カプシド力価を定量。公式サイト
Takara BioLenti-X p24 Rapid Titer Kit / Single Wash版HIV-1ベースのレンチウイルス上清中のp24コア蛋白をサンドイッチELISAで定量し物理力価を迅速に算出。公式サイト
Cell BiolabsQuickTiter HIV Lentivirus Quantitation Kit(HIV p24 ELISA, VPK-108)抗HIV-1 p24抗体プレートでレンチウイルス上清・精製ウイルス中のp24抗原を定量し物理力価を測定。公式サイト
Sino BiologicalHIV Gag-p24 ELISA Kit(KIT11695LV3)組換えHIV Gag-p24と特異抗体を用いてレンチウイルス上清中のp24を定量測定するready-to-use ELISA。公式サイト
OriGeneOne-Wash Lentivirus Titer Kit, HIV-1 p24 ELISA(TR30038)HIV-1 p24をワンウォッシュ・室温短時間プロトコルで定量しレンチウイルス力価を測定。公式サイト
Cell BiolabsQuickTiter AAV Titer ELISA Kit(VPK-5146/VPK-5211)AAVカプシド蛋白を抗AAV VP抗体サンドイッチELISAで定量し、AAV-1〜10・DJ等の精製AAV粒子力価を測定。公式サイト
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空カプセルは効果がなく免疫原性・用量負担になるため、その割合(空・実比)はAAV品質の核心的な指標です。

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手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
分析超遠心(SV-AUC)沈降速度で空・実・中間体を分離空/実/部分充填の割合別の方法での確認の基準法
ddPCR ÷ ELISA(vg/cp比)ゲノム力価÷カプシド力価実カプセル割合の指標ルーチンの間接評価
AEX-HPLC電荷差(内部DNA由来)で分離空/実の相対%迅速・工程モニタリング
マスフォトメトリー(Mass Photometry)単一粒子が測定面に接触した際の散乱光と反射光の干渉(ratiometric contrast)を計測し、コントラスト強度が質量に比例することを利用。空・部分・フルカプシドを個々の質量分布として分離・計数し割合を算出AAVカプシドの質量分布(空・部分・実)と各画分の粒子数比(%full/%empty/%partial)前処理不要・少量試料で数分の迅速法。開発・工程モニタリングや放出前スクリーニング、SV-AUCの別の方法での確認に好適。Refeyn SamuxMP/TwoMP
ネイティブMS/電荷検出質量分析(CDMS)揮発性緩衝液(酢酸アンモニウム)下でインタクトカプシドをイオン化し、空・実の質量差を測定。CDMSは個々のイオンのm/zと電荷zを同時測定して質量を直接決定し、空・実クラスター面積比から割合を算出インタクトAAVカプシドの質量(空 約3.7 MDa/実 約5 MDa級)と空:実比、封入ゲノム量の指標標準物質に依存せず質量から第一原理的に空・実比を与える高分解能法。少量で迅速、SV-AUCの別の方法での確認・キャラクタリゼーションに有用。Thermo Q Exactive UHMR等
陰性染色TEM/cryo-EM電子顕微鏡下で個々のカプシドを直接観察。空カプシドは内部に造影剤が侵入し中心が暗く、フルカプシドは造影剤が排除され明るく見えるコントラスト差で空・実を識別・計数空・フルカプシドの形態と個数比(%full)、凝集・損傷カプシドの有無物理的比率の独立した視覚的確認。計数バイアスに注意しつつ他法の妥当性検証に用いる別の方法
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