品質特性・分析

HCP(宿主細胞由来タンパク質)とは?

HCPは、抗体を産生する宿主細胞に由来し、製造工程で持ち込まれる工程由来不純物です。微量でも免疫原性や製剤安定性のリスクとなりうるため、ELISAを中心に、必要に応じてLC-MSで残存量や個別HCPを評価・管理します。

HCPを管理する理由
微量でも免疫原性リスクになりうる
酵素活性をもつHCPは製剤の分解を招く場合がある
精製工程の除去性能を示す指標になる
分類
品質特性(分析)
主な手法
HCP ELISA / LC-MS / 2D-PAGE / 2D-DIGE / 2Dウエスタンブロット / 抗体アフィニティ抽出+LC-MS(AAE-MS)
代表的な基準法
サンドイッチ型HCP ELISA(イムノアッセイ)
主な管理パラメータ
最小希釈倍率(MRD)と希釈直線性の確認範囲 / 抗HCP抗体のカバレッジ(網羅性)と評価方法 / LOD・LLOQ・標準曲線範囲(4パラメータロジスティック) / スパイク回収率(典型70〜130%) / 希釈直線性(dilution-corrected値の収束) / 平行性(標準とサンプルの希釈曲線の相似性)
関連分析
純度評価との関係 / 残存DNAと並ぶ工程由来不純物 / 無菌・微生物との工程管理 / 残存DNA / 純度

手法の比較 ― どの方法で測るか

手法原理何が分かる使い分け
HCP ELISA抗HCP抗体で総量を定量総HCP量(ppm = ng/mg)ルーチン定量の主力
LC-MS個別HCPを同定・定量個別HCP・酵素系のハイリスク種ELISAで見えない残留の補完
2D-PAGE / 2D-DIGE等電点×分子量の2次元電気泳動でHCPを分離・可視化HCPプロファイル・抗体カバレッジ(網羅性)ELISA抗体のカバレッジ評価の標準的別の方法
2Dウエスタンブロット2D分離後に抗HCP抗体で検出し反応スポットを照合抗体が認識できるHCPの範囲(カバレッジ)免疫反応性ベースのカバレッジ可視化
抗体アフィニティ抽出+LC-MS(AAE-MS)抗HCP抗体で捕捉したHCPをMSで同定抗体が捕捉できる個別HCPと未捕捉HCP高解像度のカバレッジ・見落とし評価
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