製品ガイド ・ 膜透過性試験

透過性試験用インサート・PAMPAプレート

透過性試験用インサートは、底に多孔膜を張ったカップ状の器材で、膜の上に細胞単層を作り、頂端側(上側)と基底側(下側)の液を分けて化合物の移動を測ります。

主な用途
膜透過性試験・Caco-2・細胞培養インサート・PAMPA
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透過性試験用インサート・PAMPAプレート(掲載内容の修正)

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掲載メーカー5社Corning・Thermo Fisher Scientific / Nunc・Sarstedt ほか
掲載製品9製品3つの種類に分けて掲載
使う工程6工程経口吸収の予測(Caco-2)・排出トランスポーターの基質の判定・BCS の透過性の分類
比較の観点6項目「比較・選定」で並べて確認

要点

メーカーと製品

5社・9製品
細胞培養インサート(6〜24ウェル用)6製品
CorningTranswell Permeable Supports(ポリカーボネート膜)厚さ10 µm の半透明のポリカーボネート膜を張ったインサートで、直径は6.5〜75 mm、孔径は0.4〜8 µm から選べる。膜の上の細胞を観察するには染色が要る。公式サイト
CorningTranswell-Clear Inserts(ポリエステル膜)透明なポリエステル(PET)膜のインサートで、位相差顕微鏡で膜の上の細胞を観察できる。直径は6.5・12・24 mm、孔径は0.4・3・8 µm。公式サイト
CorningFalcon Cell Culture Insertsトラックエッチングで孔をあけた PET 膜の吊り下げ型インサートで、6・12・24ウェル用があり、孔径は0.4・1.0・3.0・8.0 µm から選べる。ハウジングは、細胞が壁を伝って広がらないよう組織培養処理をしていない。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / NuncNunc Cell Culture Inserts in Carrier Plate Systemsキャリアプレートの3段のタブで、膜とウェルの底の距離を約0.9・3.3・6.3 mm に変えられる12・24ウェル用のポリカーボネート膜インサート。孔径は0.4・3・8 µm で、膜は細胞培養用の表面処理をしている。公式サイト
SarstedtTC insert(6・12・24ウェルプレート用)PET 膜のインサートで、透明膜と半透明膜がある。24ウェルプレート用は孔径0.4〜8 µm の6種類で、滅菌・パイロジェンフリーの状態で1個ずつ包装されている。公式サイト
CELLTREATPermeable Cell Culture Inserts6・12・24ウェルプレートに吊り下げる PC 膜または PET 膜のインサートで、孔径は0.1・0.4・3.0・8.0 µm の4種類。インサートはウェルの中央に収まり、下側の液にピペットが届く形になっている。公式サイト
HTSインサートプレート(96ウェル一体型)1製品
CorningHTS Transwell 96-well Permeable Support96個のインサートを1枚の硬いトレイでつなぎ、まとめて扱えるようにした HTS 用のプレート。膜は PET(0.4・1.0・8.0 µm)か PC(0.4・3.0・5.0 µm)で、1ウェルあたりの膜面積は0.143 cm²。公式サイト
PAMPAプレート・システム2製品
CorningBioCoat Pre-coated PAMPA Plate Systemリン脂質を層状にあらかじめ塗ったフィルタープレートを組み込んだ、96ウェルのインサートシステム。PAMPA(人工膜透過性試験)用で、脂質の膜を自分で塗る工程が要りません。公式サイト
PionPAMPA(STIRWELL Sandwich・Gut-Box・PAMPA Explorer)各ウェルに撹拌子を入れた96ウェルの STIRWELL プレート、撹拌装置 Gut-Box、解析ソフト PAMPA Explorer を組み合わせた PAMPA のシステム。人工脂質膜には消化管(GIT)と血液脳関門(BBB)を模したものがあり、撹拌の速さで非撹拌水層の厚さを調整できる。公式サイト

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用途・特徴

Caco-2 細胞の膜透過性試験では、インサートの上で細胞を約3週間培養して単層を作り、片側に加えた化合物が反対側へ移る速さから Papp(見かけの透過係数)を求めます。

インサートの膜には、ポリカーボネート(PC)やポリエステル(PET)の薄い膜に、決まった大きさの孔をあけたものが使われます。孔は液と化合物を通しますが、細胞の単層が膜を覆うと、化合物は細胞の中か細胞の間を通らなければ反対側へ移れません。上下の区画を分けたまま両側から液を採り、濃度を測れることがこの器材の役割です。

PAMPA(parallel artificial membrane permeability assay、人工膜透過性試験)は、細胞の代わりにリン脂質などの人工の膜をフィルターの上に作り、受動拡散による透過だけを測る方法です。細胞を培養しないぶん早く多くの化合物を比べられますが、トランスポーターによる輸送と細胞の間を通る透過は測れません。

使用方法

基本的には、インサートで細胞を培養して単層を作り、TEER で状態を確かめてから、片側に化合物を加えて反対側の濃度の変化を測ります。

1インサートに細胞を播き、両側に培地を入れる
2培地を替えながら培養する(Caco-2 は約3週間)
3TEER を測り、単層の状態を確かめる
4両側の液を輸送用の緩衝液に置き換える
5頂端側か基底側に化合物を加える
6決めた時間ごとに反対側の液を採る
7LC-MS などで濃度を測り、Papp と回収率を求める
8試験の後にも TEER や漏れの指標を確かめる
実際の条件は、細胞の種類、培養日数、インサートの規格、緩衝液と pH、撹拌の有無、採取の時間、化合物の性質によって変わります。

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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)