「カプシドタンパク質」とは?
別名・英語表記:VP1 / VP2 / VP3 / capsid protein
AAVの外殻を構成するウイルスタンパク質で、VP1・VP2・VP3の3種類のサブユニットから成る。
別名・英語表記:VP1 / VP2 / VP3 / capsid protein
AAVの外殻を構成するウイルスタンパク質で、VP1・VP2・VP3の3種類のサブユニットから成る。
AAVの外殻を形づくるVP1・VP2・VP3の三種類のサブユニット総称で、多数が集まって正二十面体の殻を構成します。ゲノムを内包しているかどうかに関わらず殻の組成は同一であるため、空カプシドと実カプシドを外殻だけで区別することはできず、それが製造・品質管理上の難しさの核心になっています。
AAVの血清型は、殻を作るカプシドタンパク質の違いによる分類です。実務では、VP1からVP3の配列の違いとほぼ同義に扱われます。つまり血清型を変えるということは、カプシドタンパク質の配列を変えることとほぼ等しく、製造プロセスや品質試験の設計においても血清型ごとに個別に検討が必要になります。
空カプシドと実カプシドは、外側のカプシドタンパク質の殻がまったく同じです。そのためアフィニティ捕捉のようにカプシドタンパク質を認識する工程では、空でも充填でも区別なく結合してしまいます。また、空カプシドも同じカプシドタンパク質を持つため、投与された場合には不要な抗原負荷として作用し、免疫応答のリスク要因になり得ます。製造工程でいかに空カプシドを低減・除去するかが品質上の重要課題となる理由がここにあります。
カプシドタンパク質はpHによって表面電荷と立体構造の安定性が変わるため、緩衝液とpHの選択は処方設計の出発点とされています。またカプシドタンパク質の翻訳後修飾は、昆虫細胞と哺乳類細胞とで異なる点にも注意が必要で、どの製造系を採用するかによって最終的なカプシドタンパク質の性状が変わり得ます。品質管理ではELISAや質量分析を用いたカプシド力価の測定とカプシドタンパク質の確認が行われます。
この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。