用語集

ワーキングセルバンク」とは?

別名・英語表記:ワーキングセルバンク(WCB)

マスターから作り、日々の製造に使う下位のセルバンク。

ワーキングセルバンク(WCB)は、マスターセルバンク(MCB)の1バイアルを解凍・拡大培養して作る、日常の製造で実際に取り崩して使う二次在庫です。MCBを大元として温存しながら日々の製造をWCBから始めることで、ロット間の再現性の出発点をそろえる役割を担っています。

MCBとの二段構えで何を守るか

WCBはMCBと対になる下位のバンクで、この二段構えの管理が製造品質の根幹にあります。MCBは品質の基準となる「大元」として温存し、製造のたびに使い始めるのはWCBの1バイアルです。MCBの1バイアルからWCBを作り、製造ごとにそのWCBを取り崩す構造にすることで、MCBを消耗させずに済み、何らかのトラブルでWCBが失われても大元から再製造できる安全網が成り立ちます。この考え方は抗体プロセスでも大腸菌工程でも共通して採用されています。

どの節目で評価が求められるか

WCBは設定時が評価の重要なタイミングのひとつとされています。日本薬局方の参考情報では、MCBおよびWCBは培養法または指標細胞法(DNA染色法)で試験し、適切にバリデートされたNATを代替として用いてよいという整理が示されています。また継代数の節目や分化誘導前後といった製造のクリティカルな節目にも評価が置かれており、WCBの品質が製造プロセス全体の再現性に直結することが前提となっています。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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