GBI Biomanufacturingが、早期のバイオ医薬品開発者に向けた小規模GMP製造の枠組み「SmartScale GMP Solutions」を立ち上げます。公開の場は、9月22日からボストンで開かれるBPI East 2026です。同社の最高経営責任者Jesse McCool氏が9月23日にInnovation Stageで話す予定だと伝えられています。
安定プールのまま作るという選択
要点は、細胞株をクローンとして固め切る前の「安定プール(stable pool)」の段階で、ヒト初回投与(first-in-human)向けのGMP原薬を作ってしまうところにあります。同社はこの経路で、最短8か月でGMP品を渡せるとしています。
通常の順番では、細胞株の構築で単一クローンを選び、そのクローンの素性と安定性を示してから、製造に入ります。ここに数か月から1年近くが乗ります。安定プールはその選抜を飛ばすので早く出せますが、そのぶん産生細胞の均一さを後で説明し直す必要が残ります。臨床の第1相で得たいのは毒性と薬物動態の最初の答えで、そこで使う原薬は後の商用品と同じ細胞株でなくてもよい。その割り切りを前提にした組み立てです。
小さい規模で量を出すための2つの部品
組み合わせているのは外部の技術です。ATUMのLeap-In Transposase細胞株は、遺伝子を染色体へ組み込む効率を上げる仕組みで、小さい規模でも原薬の収量を確保する狙いだとされています。Thomson Instrument CompanyのOptimum Growth Flaskは、研究段階の培養からGMP製造への移行をなだらかにする容器です。
規模を小さくすると、単位あたりの費用は上がります。それでも成り立つのは、第1相に要る量がもともと少なく、早く入ることの価値が費用差を上回る場面があるからです。
急ぐために飛ばした工程は、消えたのではなく後ろに移っただけです。
※ 本ページは公開情報をもとにした紹介です。期間・収量・提供範囲の詳細は公式情報をご確認ください。